慰め方解説 p.3 ページ3
蛇口を止めてAの冷えきった指先を握ってやった。
Aは黙っていた。気まずい沈黙が流れる。
「A、今のは……」
弁護しようと口を開いたが、必要なかったみたいだ。
Aが恥ずかしそうに俺の手から逃れようとしていたからだ。
「手、離して……」
「何で？」
「腕冷やさないと……」
「もう治った」
俺の手から離れようとする指先をしっかり包んで、俺は逃げようと奮闘するAをひとしきり見ていた。
「飛雄、離してよ……」
懇願するようなAの瞳に、背中からぞくりと衝撃が走る。
「結婚してくれるなら」
「ま、まだそれ言うの……？」
困ったようなAの顔を見て満足したので、俺は手を離してタオルで拭いてやった。
最高に愛しい元幼馴染だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さんおんとう - しおきゃらめるぱふぇさん» こんな全然更新していない短編を読んでいただき大変光栄です！ありがとうございます、嬉しいです！！ (2021年9月12日 18時) (
レス) id: 38b41d87eb (このIDを非表示/違反報告)
さんおんとう - 抹茶in6年生さん» 勿体ないお言葉で恐縮です。ありがとうございます！ (2021年9月12日 18時) (レス) id: 38b41d87eb (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめるぱふぇ - いつの間にか何回も評価ボタンを押しまくっている自分にビックリ☆←むっちゃおもろいっス！！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: c7f2f9aa97 (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめるぱふぇ - 作者さん、あなたは私をキュン死させるきでｓ、、、、バタッ (2021年8月2日 13時) (レス) id: c7f2f9aa97 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶in6年生 - 白布先輩の話読んで確信しました。文才ありますね！(^^) (2021年7月8日 6時) (レス) id: 39b7fcf3e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さんおんとう | 作成日時：2021年2月11日 15時
