探れ ページ21
*
(ノック音)
「入れ。」
『失礼致します。
社長、お嬢様の件でお伝えすることが…』
「なんだ。」
『それが…本日確認をすると引越しされてるようで、
居場所が分からなくなりました。』
ガタンｯ
勢いよく立ち上がる。
俺の部下の目を掻い潜って引越しをしただと？
「スケジュールは把握していなかったのか。」
『把握はしていたのですが…仕事中に空き時間を捻出していたらしく…
その隙に…』
なんて小賢しい女だ。
一刻も早く連れ戻さなければ、
あの話が破談になる。
某大手会社の一人息子との縁談を持ちかけられた。
承諾すれば半永久的に資金援助をしてもらえる。
会社としては利益しかない話だ。
条件は結城家の人間が社長であり続ける事。
つまりあいつに会社を継がせなければ元も子もない。
デビューなんてしてしまう前にこちらに戻さなければ。
「探れ。」
『お言葉ですが社長、探るより待ち伏せをすれば良いのでは？』
「あの会社の周りのセキュリティを見たことあるやつの発言とは思えないな。」
『ッッ…大変失礼致しました。』
｢一刻も早く探れ。次の失敗は許されん。｣
『かしこまりました。』
「時間が無い。
見つけたらすぐ連れてこい。
少々手荒でも問題ない。
ただし目立つ怪我は作るな。」
見合いの前に一から叩き治さなければ。
そのためには予定を早める必要があった。
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まり姉(プロフ) - 関連作品のとこがオリジナルになってます (2021年3月8日 7時) (
レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - 3の終わりにブログの話なかったのに、急にブログの話になってるのですが・・・ (2021年3月8日 7時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：m | 作成日時：2021年3月6日 23時
