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(渡辺side)


病室の前でAを待っていた時、



Aがジャニーさんに向かって話し始めた。



聞いて驚き。



なんだそれ。



拾ってくれたって何。



あの日のことって何。



俺の知らないことが多すぎる。









俺らが心配しているよりも、ずっと深刻なのかもしれない。



俺らが立ち入るべき領域ではないのではないか。



そっとしておくのがいいのか?









「あー、わかんねぇ。」









あの日も結局聞くか聞かないかなんて決めれなかったし。



待つしかないのかななんて。



あんなの見た後だとジャニーさんはもちろん、



Aのこともかなり心配。









家に行った時のことを思い出す。



目黒に言われて気づくことがたくさんあった。



マジで物少なかったよなぁ。



あれだけクールでも俺らにとっては女の子だし、



寒色でまとめたような部屋かなって思ってたんだけど、



全く違ってて。



だからふとふっかが取ったぬいぐるみがちょこんと置かれているのを見た時、



少し生活感が出て俺が嬉しかった。









(A)『?!』



「あ、もう行くか。」



(A)『ずっと居たの。』



「なんか、心配だったし?こんな時に1人嫌でしょ。」







(A)『…聞いてたの?』



「少しね。掻い摘んだ程度。



何があったのかはわかんねぇから、何も言えないけど



俺らは全然待ってるよ。



焦って1人で悲しんで不安にならなくていいんだから。」



(A)『ごめん。』



「ごめんじゃない。ほら、仕事行くぞ。」









Aの手を取って歩く。



少しでも気分が落ち込まないように、



現場までその手を離さなかった。

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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年2月25日 10時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:m | 作成日時:2021年2月25日 0時

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