君の香りで僕らは息をする(3)（SN） (ページ31)

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嬉し涙のお嬢ページ31

(深澤side)

俺は目がいいほうではないけど、

遠くからでもAが泣いているのが見えた。

珍しい。こんな時に。

近くにいた照も気づいたようで、2人で全力でAのところに向かう。

｢なに！どうした～これは！｣

(岩本)『え？この状況で泣かせた？』

(井上)『違いますよ。本人に聞いてください！笑』

(橋本)『俺らがおめでとうって言っただけで泣いちゃって、

Aが泣くの見るの初めてだし、すごく泣いてるのでそろそろSnowManさん呼ぼうとしてたところです笑』

｢ありがとう笑うちのお嬢がごめんね。｣

(岩本)『なんか嫌なの見ちゃった？』

(結城)『ちがっ、違うっ、よう…うぅ…』

俺もここまでしっかり‘泣く’って感じのA見るの初めてで驚く。

話せないくらい泣くなんて。

(結城)『デビュー、おめでとうって、

生きててくれて、ありがとうって、

ファンの子っ、ふぇ、』

(深澤)『嬉しかったのね。それは良かったよ。』

思い出したのかまた更に泣く。

俺ら2人で包み込んだらもっと泣いた。

あちゃ、こりゃどうしよう。

｢あー笑泣くな泣くな笑｣

(岩本)『まだ終わってねーんだぞー。』

普段、ファンの前どころか俺らにも滅多に涙を見せないA。

泣いてるAを見たら俺も泣きそうになって目が潤んだ。

照を見ると同じように泣きそうになってる。