君の香りで僕らは息をする(3)（SN）

祭 ページ26

*

本番5分前。



バックステージにはたくさんのJrが居る。



グループ的にSnowManは上の方ではあるから、



堂々としてなきゃいけないのに、



足に力が入らない。



視界がセピア色になる。



あぁ、すごい緊張してんだな。



でもやばいこれは。





自分の椅子に座ろうと足を踏み出した瞬間ふらついた。




あ、転けるなこれ。









ラウール『大丈夫？』



向井『こっち行こか。ほんの少しだけ歩ける？』









横にいたラウと康二くんに助けられた。









(向井)『他が見たら過保護大量発生するからな。』



｢ごめん。力入んなくて…よろけた。｣



(向井)『ええねんで。それに俺ら出るのまだ少しあとやし。』



(ラウール)『ギリギリまで僕らと休んでようよ。』








他のメンバーに心配かけないように、



死角になっているところまで来て椅子に座らせてくれた。



2人も隣に座る。









(向井)『体調悪いわけではないねんな？』



｢うん、それはない。｣



(ラウール)『僕も緊張してるよ。



しかも康二くんなんか見て笑 手が震えてるの笑』









私より震えている康二くんの手。



なんだか安心した。



みんな、同じだ。









*









ジャニーさん見ててよ。



私頑張るからさ。



頑張ったねって言って欲しい。



心配いらないやって言って欲しい。



いつもYOUは危なっかしくて心配だよって、言われてたから。

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す