ファンに抱かれたことある？ ページ8
・
大西「ファンを食いに行ったことは？」
『･･･っ？！･･･なんちゅう質問しとんのじゃ！』
進とご飯を食べてたら、いきなりこの質問。まず、この質問をこんな風情のある喫茶店ですな。そして、いきなり質問をするのがまず間違っている。こういう質問には、慣れとる方やけど久しぶり過ぎやし。
大西「何となくあるんかなぁって･･･」
『わざわざ食いに行くことはないな』
大西「彼氏は？」
『居らんよ。え、何？もしかして私、進のソレになるん？』
大西「いや、単純に気になる」
『まぁ･･･、彼氏居らんよ？』
大西「ふーん･･･」
え、何？！
『こんな質問ある？』
大西「菊本は、俺いける？」
『別にいけなくはない、いこうと思えば。進は？』
大西「俺もいけなくもない」
こいつやってんな、流石すぎわ。とは言え、お互い別に行こうと思えばいけるっていう答えなんが絶妙におもろい。
『そもそも、この顔で芸人行ってへん方がキモイ様な気がしてきた』
大西「ふはっ、確かにこれは一理ある」
『何か、もう誰かとズブズブの方がおもろいよな？』
枕営業始めてまうかな。そんでテレビ出て、周りに怪しまれて、週刊誌にすっぱ抜かれて干されるっていうのもありかもしれん。
『そんで、性病移されてて･･･むっちゃ金かかって･･･』
大西「ちょいちょい、話飛びすぎやろ」
『いや、枕したら私どうなるんかなぁってシミュレーションしとった』
大西「ゲスすぎやろ」
二人で大笑いする。そんな言わんでも最初から十分ゲスいわ。
『けど、どっかで絶対結婚したい』
大西「冗談？」
『ううん、ほんま。結婚には憧れあるんよ、これでも』
大西の顔が曇る。そんなにイメージとちゃうかった？どういうこと？
大西「結婚なんかしたら終わるんちゃう？」
『終わるかぁ･･･じゃあ今が花やな』
そうやな、花やな。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：明烏 | 作成日時：2021年11月24日 8時
