世界を大喜利に変える人 (ページ40)

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-モンテカルロ-は時に人を変えるページ40

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『もしもし？』

辻󠄀「今暇やった？」

『あながち』

辻󠄀「今度デートせえへん？」

『ん？デート？』

辻󠄀「そう、行く場所はどこでもええねんけど菊本と二人で遊びたい」

『映画観るとかでも？』

辻󠄀「ええな、映画も」

『洋服見に行くとかでも？』

辻󠄀「俺の服選んでや」

『･･･何もしなくても？』

辻󠄀「それでもええで。お前と一緒に居りたい」

人は他者に感情を吐露すると変わるらしい。

『分かった、予定空けとくね』

辻󠄀「俺も空けとく」

『じゃあ』

電話を切ると、進が感情の読めない顔で立っていた。いや、ごめん。放置してたのは悪いとは思うけど。

大西「誰？」

『ん？辻󠄀やで』

大西「･･･俺が居るやん」

『まぁそうやけど･･･』

ベランダから部屋の中に入りながら、進にそう答える。俺が居るやん、か。

『昼ごはんでも食べに行く？生憎、家に何もないから』

大西「その前に風呂だけ･･･いや、銭湯でええか」

『別に入ってもええで』

大西「やっぱ銭湯でええわ」

『あっそ』

軽い格好に着替えて、進と家を出る。ご飯食べに行くだけやしな。

大西「もし俺がほんまにお前のこと好きって言ったらどうすんの？」

『うーん･･･どうすんねやろ』

そんなの考えたことなんてないもんな。

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