世界を大喜利に変える人 (ページ38)

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side＿ons

寝息を立て始めた菊本の温度を感じながら、このまま菊本が辻󠄀のものになった時のことを考える。俺は、果たしてどうなるんやろうか。

漫才にさえやる気を持たなくなる？辞める？

どうなるんやろうか。菊本一人を失った時、一体どのようにこいつと接して、こいつと関係を続けていくのか。

『すすむ･･････、んぅ･･･』

大西「可愛ええなぁ･･･」

こんな奴なんかにときめいてる俺は多分、いや相当変わってる。もっと可愛い子と付き合いたいはずやのになぁ。苦楽を共にしてきたのを勘違いしてたりして。けど、やっぱり辻󠄀には取られたくない。

そりゃ、アイツの方がお金も仕事も人気もあるし、菊本を支えていけるほどの力を持っている。けど、それが取られる理由になってはいけない気がする。･･･まぁ、気がするだけやけど。

親友やと思ってた。ずっとな。いや、最初はマジで体目的やったけど。けど、お笑いを実直に愛する姿に心を打たれた。そこから、俺はこいつのことを親友やと思ってたはずやのに。

大西「行かんといて･･･」

『いや、水取ってくるだけやし。進のも持ってくるから』

俺の神経を逆撫でするお前はなんなんや。

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