世界を大喜利に変える人 (ページ27)

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-ブロンクス-は誰によってページ27

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side＿ons

最近、グラスホッパーと出番が被ることが多い。

『進、おはよ〜』

大西「･･･タバコ変えた？」

『え、なんで分かったん？そんな鼻良かったっけ？』

お前のことなら分かるわ、と返そうとも思ったが、流石に気持ち悪すぎるので、意外と犬並みやで、と返した。

『そうやねん、自分で買うタバコな？ハイライトメンソールに変えてん』

安いから〜、とヘラヘラ笑う菊本の首元に赤い斑点が見える。

大西「ちょっと待って、首見して」

『首？別にええけど･･･』

首にかかっている髪をどかして、斑点の方を見ると、やっぱりキスマークやった。誰に付けられたかは特定出来ひんけど。

大西「お前、昨日誰かに抱かれたやろ」

『え？』

大西「キスマ付いてんで」

『え！？嘘･･･』

ここ、と触れてあげると、鏡を取り出してすぐに見ていた。ひとしきり見終わったあとで、大きなため息をついた。ため息をつきたいのはこっちだ。

･･･こっちだ？

星川「おはよー、あれ？おおにっちゃんと二人で来たん？」

『ううん、進の方が早かったで』

星川「そうなん？･･･あ、行きしなに辻󠄀ちゃんとバッタリ会ってんけど、菊本居ったら俺んとこ来てって言うてたで」

『あ、そう？』

じゃあ行こかな、と席を立つ菊本の手を掴む。何だか分からないが、ここで逃したら一生戻ってこん気がしたのだ。野生の勘って奴か、俺らしくない。

星川「あら？」

『ん？なんで？』

大西「ええやんか、今日は俺と居ってよ」

離れては欲しくない。そばに居っては欲しい。俺がわがままなんは昔からやん。

辻󠄀「あぁ〜、居った居った。なんや、大西も居ったんか」

冷たい目で俺を見る。なるほどな、なら余計に渡せへんわ。

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