世界を大喜利に変える人 (ページ25)

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side＿tj

事故といえば事故。意図的といえば意図的。その間に酔った勢いがある気がする。やから、酔った勢いで同期を抱くなんて俺らしくない。流石に失礼やと思う。

けど、それに若干満足をしている自分もいるから厄介だ。

『あー、タバコ切れたぁ･･･』

辻󠄀「いつまで俺の着て吸っとんねん」

『辻󠄀のアウターが手に届くところにあったから･･･うーん、タバコ変えよかなぁ･･･』

値上がりしたし、と呟く彼女に、じゃあ辞めればええやん、という鋭すぎるアドバイスが喉のすんでまで来ていたが、言うのをやめた。

辻󠄀「とにかく脱げ･･･うわ、」

『下何も着てへんからな』

現れるブラに驚きが隠せない。コイツ、こんな格好でずっと居ったんか。

辻󠄀「風邪引くで」

『そのためのアウターやってんけど』

辻󠄀「タバコの匂いつくから」

『･･･じゃあ、そこのジャージ取って』

ライターを持った手で指さされた方に転がっているジャージ。高校のジャージまだ着てるタイプな。

辻󠄀「投げるで」

『･･･ありがと』

俺のアウターを脱いで自分のジャージを着る菊本。俺の一個下やのに綺麗な体しとるよな。

『お風呂入ってくる』

辻󠄀「あとで入ってええ？」

『別にええよ･･･お前こそ服着いや』

パンイチの奴に言われてもなぁ、と鼻で笑って菊本は風呂に向かった。まぁ、確かに特大ブーメランやわな。

辻󠄀「寒っ･･･」

もう少しだけ、布団にくるまろう。

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