てらうちという男 ページ15
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side＿hs
てらうち「彼氏は？出来た？」
星川「ないね。そう言うてらうちは？」
てらうち「あると思う？」
星川「女引っ掛けて遊んでるとは思う」
俺への印象悪すぎひん？、とヘラヘラしながら返す男。それが、てらうちだ。案外真面目やし、熱い奴ではあるけど、まぁ滅多なことがない限り表には出ない。それは、黒帯二人に言えることやけど。
てらうち「お前も男引っ掛けて遊んでるんちゃうん？」
星川「まぁ、顔悪くないからね」
てらうち「お、言うなぁ〜？」
星川「てらうちに隠したとてやろ」
どうせ、安藤とかと遊んでたら言うてまうし。
星川「まぁ、楽よな。芸人やってバレへんし」
てらうち「えっ、ファン行くとかじゃないん？」
星川「普通にマッチングアプリやな」
わざわざ芸人好きな男行くわけないやん。そんな危ない橋なんて渡りたないわ。てらうち凄すぎるよな。他のファン行ってる奴もそうやけど。
星川「グラスホッパーは、ファン行かないんで」
てらうち「意外とガード固いんやな」
星川「そうちゃうけど、こっちにも権利っていうもんがあるやんか？」
てらうち「そうやな」
星川「私、女芸人行くような一般の男好きちゃうもん。マジでワンナイトでも普通の人がええわ」
てらうち「へぇ〜･･･、こだわりあんねんなぁ」
星川「ない方がおかしい」
てらうちやって可愛い子とか、地方の子とか、選考基準があるやんか。それと一緒で私にもボーダーラインが存在する。大体の男は、これで省かれる。ほんまに凄いやつだけ会ってみるかってなるレベル。でもそれ二年に一回あるかないかの確率やからな。
星川「まぁ、むちゃくちゃ男前やったら会ってみたなるな。詐欺なのは、論外やからな」
てらうち「顔やんか、結局」
星川「いや、抱かれるならブサイクより男前やろ。当たり前やん」
また高笑いした。こいつ、ほんまに楽しそうでええな。
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作者名：明烏 | 作成日時：2021年11月24日 8時
