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side＿ons
てらうち「あれ？顔真っ赤やん」
大西「あれはあかんやろ･･･！」
初めて、金髪やない菊本を見た。普通に可愛くて、ちょっと焦る。あんなん菊本らしくないやん。キモいぐらいがちょうど良かったやん。
大西「女として見れそうなんあかんて･･･」
てらうち「吉本来てから言わんようになったのにな、それ」
正直に言う。昔は、めちゃくちゃ菊本を女として見てた。ワンチャン狙って仲良くしてた時さえある。けど、あいつのヤバさとかお笑いへの情熱を見てたらそんなことも言えんくなった。まぁ、意外とそういうところは真面目というか。ヘラヘラしてフラフラしとるのにしっかりしとるというか。
大西「お前、一緒に行ったんやろ？どうやった？」
てらうち「どうやったも何も、普通やったで。あ、綺麗になったなぁって･･･それは、大西さんが菊ちゃんのこと好きなだけやって」
大西「いや、好きってわけちゃうねん･･･！」
あいつは、あくまで性的対象なだけであって(本来アウト)、恋愛対象ではない。俺の中ではキッチリと線引きしてあるはず。
てらうち「そんなこと言って、菊ちゃんの動向伺ってるくせに」
大西「それは、ちゃうねん」
遠くで、辻󠄀に髪の毛をイジられてる菊本。心做しか嬉しそうにも見える。
『やから、罰ゲームちゃうねん』
辻󠄀「彼氏出来た？」
『出来てへん。もう何年もな！』
辻󠄀「いや、そこまで聞いてへん、聞いてへん。顔は悪ないはずやのになー？」
『そう？モテたことないから分からんわ』
気安く髪を触らせてええんか。マブやからって安心したら･･･。
てらうち「嫉妬しとるやん」
大西「してへん･･･！！」
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作者名：明烏 | 作成日時：2021年11月24日 8時
