【d!】この世界2人だけになっても【kn】 (ページ13)

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11-1小節目ページ13

A

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コンサートを開催することを改めて約束し直してから、コネシマはちょっと私に優しくなった、気がする。

「コネシマ！ね、どうだった？私のダンス！」

「おん、ええんとちゃう。」

「あ、見てなかった時の答え。もう一回よ、もう一回するから、ちゃんと見てて。」

「好きにやったらええやろ見てたるから。」

「絶対よ！」

練習の時だけ特別にコネシマに向けてだけのファンサービス。
いつも眉一つ動かさずに「なんか指差すのフリなん毎回俺おるとこ指すけど。」と素っ頓狂なことを言ってくるけどファンサービスというアクションを懇切丁寧に説明すれば悪ない、と彼なりのオッケーを貰うことが出来て、こっちとしても悪くない気分ではある。

「よくあの人の懐に入り込みましたね。さすがアイドル、人に好かれるプロっすね。」

「ぎゃ！って……えーっとあなたは……ご挨拶の時にいたのは覚えてるのよ、名前が……」

「ショッピです。あのクソ……コネシマさんの後輩なんすよ俺。で、コネシマさんがちょっと呼ばれたらしくて、代わりに俺が見張りさせてもらいます。」

「ショッピさん、褒めてくれてありがとうございます。……やっぱりちょっと私に優しくなってるわよね。」

「自覚ありすか。さすが、天下のアイドル様は目敏くおられるんすねぇ！」

何よその言い方、とコネシマに対してと同じようにムッとした顔を見せて遺憾の意を見せてもコネシマみたいに無反応なんかじゃなくて、ショッピさんは何が面白いのか笑って床を叩いていた。すると彼のスマホのアラームが鳴って、「コネシマさんが言ってた休憩の時間のアラームすね。お茶いります？」と気を利かせてコップを差し出してくれた。コネシマの後輩だと言う彼は先輩とは違って最初から話が出来る後輩さんだ。