2小節目 ページ2
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「はぁ!?俺が!?知らんよその女の警護!?なんで俺が!?」
定期的に開かれる俺らの雑談混じりの報告会の最後。
グルッペンはせや、と気にも留めない様子で俺に新しい仕事を押し付け……任命してきた。
「決定事項や。」
「女やったら大先生！お前やれや。」
「大先生は手出すからあかん。」
「ほなオスマン！」
「もう運営側と組んどるから手回せん。」
「トントン！」
「これ以上俺の負担増やして何したいねん殺す気か。」
「アイドルなんやろ？シャオロン！そういうの詳しいんとちゃうんけ！」
「お前が抜ける分の部隊の面倒を見てもらう。」
「ロボロ、……とエミさんはちゃうな。」
「腹立つけどそれでええ。」
「御相手できませんしね。」
「ゾムは！」
「知らん女の護衛させたら問題しかなさそうとの先方からのNGが。」
「なんでアイツはNGなんや！ショッピくん！チーノは！」
「いやぁ俺らまだひよっこなんでぇ！」
「変に手出さんって信頼されてるってことやないっすかセンパイ？」
「他のんは今おらんし！なんで俺なんや！」
あかん、八方塞がりや。
俺かて名前はシャオロンが騒いでたから知ってる。
ピンクの長い髪靡かせて黄色い歓声に愛嬌振りまく女。
俺とは全く縁のないおとぎ話のオヒメサンよろしく暮らしているような女。
何をどう護衛しろと。
ま、適当に動いてるの見とったらええやろ。
「ホテルはパパラッチが湧くからお前の家の部屋貸したれ。」
「はぁ!?」
「有り余っとるやろ。それに、お前の家やったら変な動きもさせられへん。ええな、警護と、監視だ。」
「……わかった。」
本能的にわかる、この女、いけ好かん。
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2024年3月5日 14時
