5-2粒目 ページ8
「最近、俺の差し入れのことで迷っていたよな。」
「差し入れで……あ。悩んでいるんじゃなくて私がトレーニングしたらいい話だからいいのに。」
「言っただろう、俺も考えると。
それでだ、一日一つのギフトってことにしよう。
俺がAに毎日贈るギフト。
いい響きだろう？
毎日ここに来てくれ。そうだな……次の時間が空きコマのタイミングで。そうすれば、毎日Aと話せるだろ。」
「そう……だね。私もっ！毎日お話しできたらっ、嬉しい！」
友達の前でこんなにどストレートに好意を示してくれるなんて、もうこの人は何回私の顔を赤くしたら気が済むのだろうか。空きコマの終わりを知らせてくれるベルの音にかまけて照れ隠しに足早にその場を去る。
「明日から、約束だ。」
「うん！じゃあね、みんな！」
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「あーあ、かわいそうなAちゃん！あんなマッドサイエンティストと繋がってるようなわぁるい男に好かれちゃって、残念やなぁ。」
「ほんま口が軽うてギョッとしたわ。」
「あんさん何もんの立場でいうとんねん、言える立場やないでゾム！」
「いやあ！どっちも結局どうにかなっとるやないすか！」
「にしても猫被っとるグルッペンおもろすぎて俺笑うん結構耐えとってんで？」
「シッマが笑ってしもたら一発アウトやで、なあトントン？」
「ま、俺らからこの件について手出しは何もせん。エミさん大先生はほっといても治るやろうしあんまり構いすぎたんなよ調子のんで。」
「酷いわぁ……」
「もうすぐ、もうすぐ俺だけのものになってくれるんだなA……！」
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2024年2月6日 0時
