【d!】gift【gr】 (ページ7)

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5-1粒目ページ7

今日もたまり場の空き教室に足を運んでみんなと他愛もない話をしてきた時、派手な音を立てて扉を開けた鬱くんの顔色は大層悪かった。

「グルッペンお前……やっと終わったんはええけどなぁ俺殺されかけたぞ!?」

「いやぁ刺されてこの短期間で復活なんて流石やな大先生。御苦労。」

「なぁぁにが御苦労。や!!」

片腹を抑えながらグルッペンに食ってかかる鬱くんにどうしたの、と声をかけると吊り上がっていた眉毛をハの字にして大丈夫やで、と返してくる。

「殺されかけたって……大丈夫なわけないでしょ。」

「Aちゃんはほんま優しいなぁ……ほんまあいつには勿体無いわぁ……」

「鬱。」

「はいはいそんなに怒らんといてやぁ！」

鬱くんは手に持っていたファイルをグルッペンに渡してあとこれくられ先生から、と追加で紙の束を渡していた。いつまで経っても何度聞いてもはぐらかされるくられ先生、調べてみても関係がありそうな人の情報はヒットしなかった。鬱くんも大先生なんて呼ばれ方もしているし、案外学生なのかもしれない。

そんなことを考えたりもしているとパラパラとファイルの中の資料を物色していたグルッペンがこの溜まり場に私を招待してくれた時のように何かよからぬことを考えている時の笑みで私を呼んだ。