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Valentin Stück 3 ページ11

だって、特別だから。
精一杯振り絞った特別の二文字を聞いたグルッペンは嬉しそうにラッピングを見つめていたと思うと店員さんを呼び出していた。



「ここに呼んでもらえたのがバレンタインだと思っていたから本当にびっくりしているんだ。まさかAの手作りがもらえるなんて。ほら、最近は海外の男が女性に贈る文化も入ってきているだろう。だから実は、俺からも今日プレゼントがあるんだ。」



店員さんがお預かりしていたものです。と差し出してきたのは大きな紙袋。しかもその上から顔を覗かせるような存在感。



「何だ、どうしたんだそんなに驚いて。ほら、花束。受け取ってくれるか?」


赤に白に黄色に……どう作り出されたのか分からない黒い薔薇まで色とりどりに飾られた大きな花束が視界いっぱいに広がっていた。



「いいの?こんなに大きな花束……」

「これは全部ドライフラワーだから好きに分けて飾っててくれればいい。世話の心配はいらないしな。それを持って大学に行くのは荷物が多いな。」

「いいよ。嬉しいから!綺麗はお花!ありがとうグルッペン!」

「あぁ。ホワイトデーも楽しみにしていてくれ。」

「じゃあホワイトデーも私頑張るね?」



ホクホク顔のグルッペンと花束にほぼ顔が埋まった状態で教室に顔を出した時、胸を撫で下ろして私達を出迎えるメンバーに感謝する他なかった。



______

バレンタイン特別ストーリー、滑り込みできませんでした遅刻ですがいかがだったでしょうか。
もしよければ感想お聞かせください。

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作者名:ミューゼス | 作成日時:2024年2月6日 0時

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