10戦目 ページ14
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「チーノさん、先日はありがとうございました。あの……本当にごめんなさいあんなに羽目外れると思ってなくて……。」
「ええねんよ。俺こそごめんな?俺も変な酔い方してたし、飲ませてもーたん俺やし。断りにくいよなぁ?」
「いえ!お誘い、嬉しかったです。また連れて行ってください……じゃ、じゃあ!戻りますね。今日もお願いします!」
有給休暇と普通の休日で4日も空いた。久しぶりのA。
やってしまったとたまに顔を隠しながら頭を下げてきて飲ませたのは俺やのに流石の俺でもあの子相手やったら申し訳なくて仕方ない。
ゲームのこと口を滑らせてしもてこの四日の間に言及来るかと思ってたけどAはゲームにログインしなかった。最終プレイ時間は前と変わっていなかったから触ってないんやろ。そりゃあゲーム仲間の幼馴染が婚約ともなればゲームなんてする暇無いか。
「お前、隣の部署の美人ちゃんに手出したんか。」
「え⁉︎手出してないですよぉ!……けど狙ってるんで先輩やめてくださいよ〜?」
「分かってるって!じゃあ俺先行ってるな!」
先輩に当たる人それなりに笑って返していつも通りの様子で働くAを目で追う。
ゲームしてる時の可愛い感じの様子はなりを潜めて見るからに完成された女性像を体現する様子のA。色んなこの子を知ってる人間は恐らく少ない。
どっちのAも好きやな。
この数日で俺は決心したんや。
次のゲーム、マイクをオンにしてAを待ってよう。同じタイミングでログインするかとか、そのタイミングで乗ってくれるかとか、そんな細かいことは気にせんでええ。
何かもう、こうするしか俺は諸々の解決方法がわからんくなってきてしまった。
∞
そう決心してからそれが実行されるのは案外早かった。
その日の週末、華の金曜日。
記念すべき“チキチキ!Aが来るまで野良ボイチャ〜暴言蹰は消えろ〜”という大先生考案の題名が付いてしまったAが来るまでの耐久戦、第一日目。
「デュオパーティーで話したらええよな……それまでは普通に潜っとこ。」
長い戦いになりそうで身の入らないプレイを数戦続けてロビー画面に帰る。
「え、早いって……え⁉︎」
そこにはチャットで“マイクついてますよ。”と教えてくれる準備完了を押すフレンド。
Aがログインしていた。
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烏ノ(プロフ) - ミューゼスさん» お返事ありがとうございます!え!!そうだったんですね!ありがとうございます、嬉しいです!これからも頑張ります!応援ありがとうございます!! (1月17日 15時) (レス) @page20 id: 0d605b0b57 (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - 烏ノさん» 烏ノさん初めまして、コメントありがとうございます。烏ノさんの作品読ませて頂いておりびっくりしてます……他でもない烏ノさんにお褒め頂けてとても嬉しいです。私も烏ノさんの作品いつでも待ってます! (1月17日 15時) (レス) id: a70d28dc8c (このIDを非表示/違反報告)
烏ノ(プロフ) - 初めまして、烏ノ(うの)と申します。急なコメント失礼致します...!内容が良すぎて一気に最後まで読ませて頂きました...!また新しい作品を楽しみにしています! (1月17日 3時) (レス) id: 0d605b0b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミューゼス | 作成日時:2024年1月11日 3時