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０６ ページ6

夜も更けてきた２３時５０分。


シーンとしたこのマンションでは、
私の鼓動だけが響き渡ってるかのようで
とても居心地が悪い。



だって、それくらい嫌な予感がしたから。




案の定、ドアを開けてすぐに目に入った物は
疑惑から確信へと心情を変えるには十分すぎた。



雑に脱ぎ捨てられた、
彼の靴。見覚えのあるハイヒール。



その先には、雑に置かれたバッグ。



もっと先には、見覚えのある可愛らしいカーディガン。



えらく情熱的に部屋に向かったのがわかるほか、

今きっとソレの真っ最中なのと、


あろうことかその相手まで分かってしまった。

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作者名：樹莉 | 作成日時：2016年5月22日 22時

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