Warm Light×今市隆二 1-1 (ページ5)

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ついこの間、たまたまかりた彼の部屋の合鍵。

急に仕事が入って、
私よりも先にこの部屋を出る事になったとき。

「鍵閉めといて！」

と、渡された合鍵。

返さなきゃって思ってて
結局忘れてたり返すタイミングがなかったりして。

ドキドキしながらエレベーターに乗り
部屋の前に立つと、大きく深呼吸をした。

インターホンをならさないのは、
残業と嘘をついてまで隠し通そうとする
その真実を知りたいから。

インターホンをならしてしまえば、
玄関にくるまでの間に隠す事が出来るかもしれない。

何も隠し事がないから合鍵返してって言わないんでしょ？

だったら、そうさせてもらう。

私は念のため、そーっと鍵を開けた。