Warm Light×今市隆二 1-1 (ページ4)

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店に入ってからは話が止まらなかった。

お互いの彼の話や近状報告、
それから好きな芸能人の話なんかして。

お酒はあんまり強くない。
でも、飲んでも飲んでも酔えなくて。

気付けば終電の時間に近づいてた。

結局、麻友に彼氏からの電話が来て
そのままお開きになった。

送ってくよ？って麻友の彼氏が言ったけど、
少し頭を冷やしたいからって断った。

いつもの店は、彼の住むマンションのすぐ近く。
最寄り駅に行くまでに前を通らなければならなかった。

花金ということもあって、
サラリーマンや若い子たちがそれぞれ騒がしく歩く中、
彼のマンションの前を１人寂しく歩く。

ただ何となく、彼の部屋を見れば
暗いはずなのにぼんやり明るくて。

「あぁ、あのスタンドライトか」ってすぐに分かった。

嫌な予感がして立ち去ろうと思ったけど、
このままモヤモヤするほうが嫌だったので
部屋に行ってみることにした。