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chapter-prologue 1 ページ1

私は夢を見ていた。

はっきりとここが夢だって分かる。
空は青く深く遠く澄み渡っていて、地平線の果てまで真っ白な花々が咲き続いている。それ以外には何もない。
私の手には、6個ほどの空の薬莢が握られている。
どうしてこんなものを持っているのか。
私は何をしていたのか。
私はなぜここにいるのか。
…私は誰だったか。
私の足元にも花は咲いている。
私は数輪の花を踏み潰して立っている。
驚いて足をどけると、白かったであろう花びらが赤黒く滲んでいるのが見えた。
私が狼狽えるほど、花々は容易く死んでいく。
足をどけた先にも、当然花は咲いていた。
罪悪感に苛まれる。
本当に、私はどうして、こんな所に?
私は思わずその場に蹲って頭を抱えた。
…頭が痛い。
手からこぼれ落ちた薬莢が、カラカラと音を立てて転がった。
頭に声が響いてくる。
風の音がいやに鮮明に聞こえる。
響いて…
………。
なんて言っているのかは分からないけど、知らない声がする。
わざとらしく無感情に抑揚のつけられた声…
顔を上げると、雲一つない空が…うんざりするほど延々と広がっている。
吸い込まれそうな遠い色…
いつの間にか、私の手には黒く重い拳銃が握られていた。
…拳銃。
これが何か、私は知っている。
そうだった、私はこんなことをしている場合じゃない。


???
私は、最初で最後の、すべての願い…

銃口を空へ向ける。
空に弾丸を飛ばしたって、どこにも届きはしない。
なのに、さも当たり前のように、私は空へと銃口を突きつける。
だから、これは走り出す合図に過ぎない。
辛くても…悲しいからこそ、引き金を引かなくちゃならないんだ。
進むの。
それが私の役割だから。


???
せーの、

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作者名:しょこら | 作成日時:2021年11月23日 23時

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