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side＿tj
ケツ「何があってん、お前がサボるなんて･･･」
辻󠄀「大丈夫、Aが上手いこと誤魔化してくれとるから」
ケツ「カメへの負担デカすぎるやろ」
指定されたところに行くと、大西が手を挙げて待っていた。
ケツ「大西･･･！」
大西「辻󠄀には言うたけど、ちょっと協力するだけな？･･･寺内だけでもって思って･･･」
辻󠄀「寺内だけでもってお前･･･」
聞き馴染みのある音が聞こえてくる。
辻󠄀「お前まさか」
大西「アイツ、俺には気ぃ遣って言おうとせんけど、毎週この時間になるとここで吹いてる」
金色に光るホルン。変わらない音、口が壊れる寸前までボロボロにされたとは思えんぐらいの安定感。
大西「ほんまは見せたくなかってんけどなぁ〜」
ケツ「行ってくる･･･！」
辻󠄀「ちょ、おい！」
止めようと思った時には、俺と大西を置いて、もう走り出していた。あんなんでほんまにええのか･･･。
大西「そういえば。タグ先輩･･･何て言ってた？」
辻󠄀「ん？タグ先輩？」
───「えぇ〜！？大西が！？上手かったのになぁ･･･」
辻󠄀「むっちゃ驚いてたで。上手かったのに〜って」
大西「そうか」
辻󠄀「･･･なぁ、ほんまに戻らんの？」
大西「俺が戻っても変わらんやろ」
辻󠄀「変わるよ。少なくとも、俺は」
寺内「分かった！分かったから！と、とりあえずまたお前と二人でならやるから！」
ケツ「ほんま？！約束やで？！」
寺内「彩先輩に免じてな？！」
大西「変わってな、あの二人」
辻󠄀「俺らもな」
大西「どーかな」
動き出さなくちゃ、やろ。俺もお前も。
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作者名：明烏 | 作成日時：2021年12月21日 23時
