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時間ギリギリ ページ2

「えぇー!?今日はダメなのかよ、コーチ!」
「ごめんね、今日は先約がいくつもあって…」

誤解されそうな会話なので、説明をしておこうと思います。
これは出掛けるとかなんだとか、という会話では無いんです。
中等部3年生の朝日ソラ君に今日の練習を…とお願いされたけれど、
今日はかなりの数のチームを見ていかなくてはならない。これ以上増えると覚えられなくはないが時間が無さすぎる。
という理由で断ってしまった。

「明日なら平気なんだけど…ダメかな?」
「んー…零士とまひるに聞いてくる!!」
「えっ…ソ、ソラ君!?」

止めたけれどそれが彼の耳に届くことはなく、そのまま走っていってしまった。
お願いだから、話を聞く耳だけでも持ってほしい。

と愚痴はここまでにしてそろそろ行かないと。
今日は色々な所を見なくてはならないから。







____________________
数時間後。

「いけない…!最後のチームにだけ遅れるなんて、それだけは避けたい…!!」

やるなら最後まで完璧にやり遂げないと。
廊下は走らずに早歩き…そう、競歩の歩き方を!
約束の時間まで、残り時間は僅か…間に合うかなっ…!?
約束の時間ギリギリに呼ばれている部屋の扉を私は開けた。

「セーフっ!?」

部屋に設置されている時計を見て時刻を確認する。
時刻は______。

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作者名:颯+α | 作成日時:2019年8月23日 17時

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