七つの大罪~光と闇の姫神子~ (ページ3)

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１ここどこ！？ページ3

"唯ちゃんっ！"

" "

『……っ！』

気が付くと、私はベッドの上にいた。
体をゆっくり起こして、あたりを見回す。天井、壁、扉……どれも見慣れないものばかり。しかも私、教室にいたはずなのに。なんか、民家っぽい。

「おっ！起きたか！」

扉がいきおい良く開いて、入ってきたのはオレンジ色の髪をした40代ぐらいの男の人。上腕の筋肉が素晴らしく、そしてイケメン。いや、ハンサム。

『あ、あの、ここは………』

「ここは、リオネス国から北に80マイルにあるボーダー村だ！お前、森の中で倒れてたんだぞ？んで、そこを俺が拾ったんだ！」

『リオネス……』

聞き覚えのある国の名前。
リオネスって、もしかして、もしかしてだけど、〈七つの大罪〉の世界！？でも、村の名前は聞いたことないし………。でも、国の名前は聞き覚えあるし。でも折角、この人が助けてくれたんだから、お礼は言わないと。

『あの、えっと、助けてくれて、ありがとうございます。私、Aって言います！』

「おーっ！元気がいいな！元気は一番だ！俺は、リミック！よろしくな！」

『はい！よろしくお願いします！』

リミックさんはそのあと、頭をぐしゃぐしゃーってした。やめてー！髪の毛がくずれるー！

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「へぇー！違う世界から！」

『はい。信じられないですよね……』

あれから少しして、リミックさんに本当のことを話した。私がこことは違う世界から来たこと。信じてくれないかもしれない。そしたら、ここから出ていけ！なんて………

「信じるぜ！お前のはなし！」

『へ……？』

「まー、お前みたいなやつが嘘付けるわけねぇしな！」

『もう！リミックさん！』

「がはははは！悪い！だがな、お前の目は、嘘ついてるような目じゃなかった。だから俺は信じる」

『ありがとう、リミックさん……』

リミックさん、良い人だー。声優さんをあてるとしたら、藤原啓二さんかな……。

「んで？お前、住むところ決まってるの？」

『あ、全然……。どうしよう。』

「なんなら、俺ん家に住まねぇ？女の子一人だと何かと不便だろ」

『……いいの？』

「俺は構わねぇよ！娘が出来たと思えば良いだけさ！」

『…じゃあ、お言葉に甘えます！』

「おう！」と言って、リミックさんはまた頭をぐしゃぐしゃーってした。