指輪_js ページ10
いつから始めたかなんて覚えてない
お互いがお互いを必要とする時に会う
ただ、それだけ
ジス明日大丈夫?
…ほら
こうやって急に連絡が来る
でも今日みたいに前日に来ればまだいい方
当日に連絡が来ることだってある
だから、予定が入っていたりしたら最悪
Aうん、大丈夫だよ
だけど、何があろうといつもこう返事してしまう
用事があったってどうにか都合をつけて
…結局、私が愚かなのだと思う
分かっているのに、やめられない
・
「…待ってたよ。」
いつものホテルに着いて部屋のドアを開けると、優しく微笑むジスがいた
「ごめん、待たせた？」
「全然。気にしないで？…ほら、おいで？」
ジスは悪戯っぽく笑いながら手招きをした
鞄を置くと、すぐに後ろから抱き締められる
「…ね、いい？」
「待って、シャワー浴びてな…」
「そんなのいいから…」
言い終わる前にそっとベッドに押し倒されて、ジスの綺麗な顔が近付いてくる
いつまで経ってもそれに慣れそうになくて、私はそっと目を瞑った
「あ、…っ待っ、て、！」
「待たない。…ねぇ、呼んで？俺の名前。もっと…俺のこと、求めて。」
「…ん、！じ、す、、…！ジス…！」
必死にそう呼べば、満足したような笑みを浮かべるジス
そんな時でも視界に入るのはジスの左の薬指で鈍く光る指輪
「…あ、っ！や、だっ…！！」
「大丈夫…怖くないから。そのまま、ね？」
それからどれくらい経ったか分からないけど、気付けば私は深い眠りに落ちていた
次に目を開けた時、もうジスの姿はなかった
ジスが寝ていたであろう場所に手を伸ばせば、まだ微かに温もりが残っていた
…いつもより深く眠ってしまっていたみたい
外は明るくなって、カーテンの隙間からは朝日が差し込んでいる
「ん、眩し…」
手を伸ばした時、銀色の指輪が朝日を反射した
それが眩しくてすぐに手を下ろした
私の指に嵌められているのは、ジスが身につけている指輪とはまた違う、別の指輪
私たちは他に誓い合った人がいるのに
こんなこと、早く辞めなきゃいけないのに
いつまでこの関係を続けるのだろう
終わらせなきゃいけないのに、終われない
きっといつか、バチが当たると思う
でも、ジスとならそれでもいいって思ってしまうの
…バカだね、私
「もっと早く、ジスと出逢えてたら…」
そうやっていつも
望んでも絶対に訪れることのない世界を夢見るの
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紬希 - ビーグル犬さん» またまた感想くださってありがとうございます⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝それは読んでくださる方の想像にお任せします…！私には選べませんでした…笑 (2023年1月31日 14時) (
レス) id: 4175d96370 (このIDを非表示/違反報告)
ビーグル犬(プロフ) - ウォヌ氏とミンギュ氏のお話、、夢主ちゃんはどちらを選んだのか..続きがめっちゃ気になります！いつも素敵なお話ありがとうございます(՞ ܸ. .ܸ՞)︎♡ (2023年1月30日 15時) (レス) @page30 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
紬希 - ビーグル犬さん» 感想くださってありがとうございます！！！素敵なお話と言っていただけてもう本当にめちゃくちゃ嬉しいです( ；ᵕ； )♡長編書きたかったんですけど、文才がなく断念いたしました…これからも更新する予定ですので、お暇な時にまた覗いてくださると嬉しいです！ (2023年1月29日 20時) (レス) @page19 id: 9f339c0a92 (このIDを非表示/違反報告)
ビーグル犬(プロフ) - 赤福食べたい、から名前変えました！君のそばにいたかった、このお話も大好きです߹ㅁ߹)♡なんでこんな素敵なお話が書けるのか。。長編小説で読みたいくらいです！！ (2023年1月29日 19時) (レス) @page19 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
紬希 - 赤福食べたいさん» わ〜！！感想ありがとうございます！！お返事遅くなってしまってすみません（ ; ; ）そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです！！長編…ちょっと考えてみますね！コメントありがとうございました！ (2022年11月7日 13時) (レス) id: a74d057914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紬希 | 作成日時：2022年10月8日 22時
