1.1番外編:師範限定※しゅる様からのリクエスト ページ25
ある日の事。任務帰りの竈門炭治郎は、街で”元“音柱・宇髄天元とその継子・轟Aを見かけた。
炭「(仲良いなぁ……)」
炭治郎は二人に声をかけずに蝶屋敷へと向かった。
次の日も。
炭「(あれ。また二人で歩いてるな)」
そしてそのまた次の日も。炭治郎は天元とAの姿を見かけた。Aは非番なのか。それとも任務が終わったあとなのか。Aの階級が上がったせいなのか、なかなか会えずにいる炭治郎とA。伊之助と善逸も寂しがっていた。
炭「(それに、気付いた事がある。Aは宇髄さんの隣を歩く時、必ず”左側“を歩くんだ)」
そうなのだ。Aは天元の隣を歩く時は必ず左側を歩く。炭治郎や伊之助、善逸と歩く時はそんな事はしないのに。歩く場所は限定しないのに。
炭「(今度会ったら聞いてみよう)」
そう心に決めた炭治郎だった。
●
炭「(Aとカナヲだ)」
任務で怪我をしたため蝶屋敷に行くと、そこには蟲柱・胡蝶しのぶの継子・栗落花カナヲの姿があった。継子同士仲が良いのか、楽しそうに話している。
炭「(終わったのか?)」
二人は話し終わったのか、それぞれ別の方向へ歩いていく。Aに話しかけたい。だけど今の自分じゃ話すのも烏滸がましいのではないか。
炭「(いや男を見せろ竈門炭治郎!ただ聞くだけだぞ!!)……っ、A!」
『あっ、炭治郎!』
”久しぶり!“と言って駆け寄って来るA。腰まで伸びた髪は紫色のゴムで高く結い上げられていた。
炭「その髪型似合うね」
『ありがとう!このゴム師範に買ってもらったの!』
そうはしゃぐ姿はなんとも可愛らしい。炭治郎は思い切って聞くことにした。
炭「そうだ!Aに聞きたいことあるんだ」
『私に?』
炭「うん。この前街で宇髄さんとAが二人で歩いているの見かけてさ。相変わらず仲良いんだな」
『うん。今でも稽古つけてくれてるからね』
炭「それで、宇髄さんの隣に並ぶ時、必ず左側を歩いてるんだ」
『………?』
炭「俺や善逸、伊之助と並ぶ時は位置は決まってなくて、いつも疎らだ。その……何か意味あるのかなって思ってさ」
その質問に、Aは驚いた顔をした。
『………特に意味は無いんだけどーーーー』
二人の間に優しい風が吹いた。
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アカドラ - ひなさんのに追加なのですが蝶屋敷で治療の場面も見てみたいです。点滴苦手な夢主ちゃんを天元様が頑張れと支える感じで (2022年2月17日 21時) (レス) id: 23df05fb02 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます!リクエストの件承りました!更新頑張ります!! (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - アスパラさん» コメントありがとうございます!お宝作品だなんて(*´ω`*)嬉しすぎます!頑張ります! (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - アカドラさん» コメントありがとうございます!リクエストの件承りました! (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 今度ばんがいへんで、主ちゃんが血気術でなかなか下がらない高熱にうなされて、それで天元様が看病してくれるの読みたいです!!それと作品大好きです!!これからも頑張ってください! (2022年2月17日 11時) (レス) @page35 id: c44662b8ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななこ | 作成日時:2022年2月1日 8時