19.11 ページ11
宇「A………」
Aは天元と鎌鬼の間に入った。日輪刀を構える。Aは鬼をじっと見据えた。痣やシミや傷が体中にあり、くびれは異様に細い。
『……っ、』
だが、とても強い。
そんな“音”がする。
鎌鬼「お前いいなぁぁその顔いいなぁぁ肌もいいなぁぁシミも痣も傷もねぇんだなぁ肉付きもいいなぁぁ俺は太れねぇんだよなぁ上背もあるなぁぁ縦寸が六尺は優に超えてるなぁぁ女にもさぞ貸し持て囃されるんだろうなぁぁ」
ボリボリ体を掻きながら鎌鬼はそう言った。部屋の角で帯鬼と思われる女が泣きじゃくっている。
鎌鬼「妬ましいなぁぁ妬ましいなぁぁ死んでくれねぇかなぁぁそりゃあもう苦しい死に方でなぁぁ生きたまま生皮剥がれたり腹を掻っ捌かれたりそれからなぁぁ」
『何を、言って……！！』
そんなことはさせない。Aは内から溢れ出る激しい怒りを覚えた。
巫山戯るな。
鎌鬼「死ぬときグルグル巡らせろ。俺の名は妓夫太郎だからなぁぁ」
『(………来る！！)』
“妓夫太郎”と名乗った鎌鬼は、Aと天元に攻撃を仕掛けた。
宇「お前は人間を守れ！」
『はい！』
Aは隣の部屋にいる人間に覆いかぶさった。天元も三人に背を向け、妓夫太郎の攻撃を防ぐ。
妓夫「妬ましいなぁぁお前本当にいい男じゃねぇかよなぁぁ人間庇ってなぁぁ格好つけてなぁぁいいなぁぁ」
『大丈夫ですか？』
「あ、あぁ……」
妓夫「そいつらにとってお前らは命の恩人だよなぉぁさぞや好かれて感謝されることだろうなぁぁ」
『……っ、』
宇「まぁな。俺は派手で華やかな色男だし当然だろ。女房も三人し弟子もいるからな」
妓夫「お前女房も三人いて弟子もいるのかよ。ふざけるなよなぁ！！なぁぁぁ！！許せねぇなぁぁ！！」
『師範！』
血鬼術 飛び血鎌
妓夫太郎は再び血の斬撃で四人を攻撃した。
宇「A！」
『分かりました！』
天元は二人の人間をAに任せて攻撃を爆ぜ、1階へ落ちた。
『こちらへ！』
「はっはい！」
Aは男性の手を引き店の外へ。だが妓夫太郎が放った斬撃が曲がり、こちらへ向かって来た。
『伏せて！』
Aが攻撃を防ぐ。
『(妓夫太郎は斬撃自体操れるんだ。敵に当たってはじけるまで動く血の斬撃。この二人は一旦外に逃した方が良さそうね)師範！』
宇「(どの道やるしかねぇ！！Aがあの二人を逃してくれた。この音からして上の階の人間は殆ど逃げてる)」
天元は火薬玉を投げ日輪刀で爆発させた。
『(それでも、一筋縄にはいかないか……)』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 869人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「鬼滅の刃」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アカドラ - ひなさんのに追加なのですが蝶屋敷で治療の場面も見てみたいです。点滴苦手な夢主ちゃんを天元様が頑張れと支える感じで (2022年2月17日 21時) (
レス) id: 23df05fb02 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます！リクエストの件承りました！更新頑張ります！！ (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - アスパラさん» コメントありがとうございます！お宝作品だなんて(*´ω｀*)嬉しすぎます！頑張ります！ (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - アカドラさん» コメントありがとうございます！リクエストの件承りました！ (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 今度ばんがいへんで、主ちゃんが血気術でなかなか下がらない高熱にうなされて、それで天元様が看病してくれるの読みたいです！！それと作品大好きです！！これからも頑張ってください！ (2022年2月17日 11時) (レス) @page35 id: c44662b8ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななこ
| 作成日時：2022年2月1日 8時
