19.1〜遊郭編〜 ページ1
宇「いいか?俺は神だ!お前らは塵だ!まず最初はそれをしっかりと叩き込め!!ねじ込め!!俺が犬になれと言ったら犬となり、猿になれと言ったら猿になれ!!猫背で揉み手をしながら俺の機嫌を常に伺い全身全霊でへつらうのだ!!」
『………はぁ、』
宇「そしてもう一度言う。俺は神だ!!!」
そう叫ぶ天元。呆然と立っている三人の後ろでAは頭を抑えて呆れていた。“派手好き”な天元はよくこう言うのだ。それを知っているAは深いため息を吐いた。
炭「具体的には何を司る神ですか?」
『(えっ。炭治郎、それ真面目に質問してるの?)』
宇「いい質問だ。お前は見込みがある」
『(師範……)』←もう何も言わない。
宇「派手を司る神……祭りの神だ」
至極真剣な表情でそう言う天元。Aはまたため息。
伊「俺は山の王だ。よろしくな、祭りの神」
『………』
宇「何言ってんだお前。気持ち悪い奴だな」
『(師範は同じような次元の人には嫌悪感があるからな……。どんまい、伊之助)』
天元に“キモい”と言われて怒る伊之助をAは黙って見ていた。
宇「花街までの道のりの途中に藤の家があるから、そこで準備を整える。付いて来い」
そう言い天元はくるり、と方向を変え、音も無く消えた。
『師範!』
宇「A。見ない間に随分と成長したんじゃねぇの?」
『また任務ご一緒出来て光栄です!』
天元は隣で走るAを見た。あの三人はまだまだ後ろなのに、Aはもう隣にいる。
息切れもしていない。
宇「………」
ーー藤の家紋の家ーー
宇「遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ。俺も鬼の情報を探るから」
『(雛鶴さん達に何かあったんだ……)あの、』
善「とんでもねぇ話だ!!」
『…善逸?』
善「ふざけないでいただきたい!自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは!」
その後も二人の言い争いが続き、天元は鴉経由で届いた手紙を善逸に投げ付ける。
炭「随分多いですね。かなり長い期間潜入されてるんですか?」
宇「三人いるからな。嫁」
天元の爆弾発言に善逸はまたもや吠えた。そして天元に腹パンチされ、気絶した。
“ときと屋”の須磨。
“荻本屋”のまきを。
“京極屋”の雛鶴。
炭治郎・伊之助・善逸の三人は変装して遊郭に潜入し、天元の嫁を捜して情報を得る。
『あの、師範……私はどうすれば?』
宇「お前は俺と一緒に鬼の情報を探れ」
『分かりました』
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アカドラ - ひなさんのに追加なのですが蝶屋敷で治療の場面も見てみたいです。点滴苦手な夢主ちゃんを天元様が頑張れと支える感じで (2022年2月17日 21時) (レス) id: 23df05fb02 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます!リクエストの件承りました!更新頑張ります!! (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - アスパラさん» コメントありがとうございます!お宝作品だなんて(*´ω`*)嬉しすぎます!頑張ります! (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - アカドラさん» コメントありがとうございます!リクエストの件承りました! (2022年2月17日 18時) (レス) id: d61d7e4bfb (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 今度ばんがいへんで、主ちゃんが血気術でなかなか下がらない高熱にうなされて、それで天元様が看病してくれるの読みたいです!!それと作品大好きです!!これからも頑張ってください! (2022年2月17日 11時) (レス) @page35 id: c44662b8ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななこ | 作成日時:2022年2月1日 8時