● ページ10
《強烈なサーブ!しかしこれは綺麗にセッターに返す主将澤村!》
『大地ナイスレシーブ!』
蛍のスパイクが決まり、烏野に1点追加。
『(頑張れ…!)』
龍のクロススパイクを夜久君がレシーブ。リエーフ君を上手く躱せているように見える。リエーフ君はたまに凄いブロックをする事があるからな。
『(それにしても、以前とは違う落ち着きがある)』
澤村「日向!」
翔陽のスパイクも福永君がレシーブ。そして音駒のシンクロ攻撃。
山本「ッシャコラァァッッッ」
《音駒ブレーーーーイク!!!》
烏野15点
音駒14点
《第1セット中盤、音駒がじりじりと追い上げてきます!》
音駒の守備が
仕上がり始める。
ただただ拾って攻撃し返す。但し万全の体勢で。
単純で、でも困難なそれをごく当然の様にやる。強烈なスパイク・ブロック・サーブで圧倒してくるわけじゃない。でも気付けば背後に迫っている。
それが、音駒。
《烏野辛うじて上げているが乱れる!》
だけど、この二人は違う。
《こっ、こぉれはなんと強引に!しかし鮮やかに!!速攻を捩じ込んできた烏野1年生コンビーーー!!!》
烏野16点
音駒14点
最初の練習試合から
烏野には、飛雄が居る。
『(そして、ユースで侑君に“プレーはだいぶ、おりこうさん”と言われたあの日から、飛雄のプレーは変わった。貴方のお陰、だよ)』
飛雄のサーブ。
『(グリッて曲がった)』
でもこれはライン沿いを大きく外れ、アウトになる。続くリエーフ君のサーブもアウト。烏野と音駒に1点ずつ追加される。
『(やっぱり音駒のサーブ。翔陽と夕の間を狙ってる)』
龍のジャンプサーブ。福永君が綺麗にレシーブし、美しい弧を描いてセッターへ返る。
『(うん。ナイスレシーブ)』
いぞいぞ鉄朗ー!!
押せ押せ鉄朗ー!!
澤村「レシーブでも負けねぇぞァ!!」
黒尾「サーブ一発行ったれェー!!」
山本君のサーブ。彼のサーブも相当威力が上がっている。
《ボールはネットを越えそうなところーーワンハンドで上げて行った影山ー!!そして待っている日向翔陽ー!!》
『(いつもなら決まるってところで決まらない)』
影山「ネット超えるならAパス要らねえっすよ!」
田中「ハァイ!!」
『はは……』
影山「ネット際じゃなくても、アタックライン近辺に上げてもらえれば十分です」
あら格好良い。さすが飛雄。
358人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なな姫 | 作成日時:2024年3月10日 17時