阿吽の夫婦〜ゴミ捨て場の決戦〜【ハイキュー！！】【澤村大地】 (ページ11)

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翔陽のサーブ。

『(うん、いいとこ)』

龍「ホグァッ」

澤村「ナイスレシーブ！」

『龍ナイスレシーブ！』

龍「頼む！」

影山「オーライ！」

『(っ！？逆サイド！！)』

《逆サイドへ大きく振ったーー！！！レフトから、東峰ーーッ！！》

旭のスパイクを夜久君は止めきれず、この攻撃は決まったかと思ってた。だけど福永君が辛うじて上げ、それをテツ君が足でまた上げた。

『(一瞬、拾われたかと思った……。心臓に悪い。飛雄も飛雄だけど、旭も旭よね。飛雄ならどこからだろうと上げてくる。それがもう分かってる)』

チラ、と研磨君を見る。

やっぱり、あの時からずっと、何考えているか分からない………。

黒尾「すげぇなぁ」

畏怖より興味と尊敬。

強い相手と戦える事への高揚と尊重。

でも、奴だけは少し違う。

集大成の勝負

因縁の対決

負ければ3年生は引退。

そう言う事にはやはり然程興味は無く

ただただ

烏野の羽をもいでみたくて仕方がないのだ。

●

『(決めたはずなのに、拾われた感が強いのよね、音駒は)』

黒尾「ワァンチ！！」

福永君のスパイクを、飛雄が上げて夕がフォローに走る。だけど、音駒コートでは海君、福永君、山本君、そして天才リベロの夜久君が待ち構えていた。

『行けっっ！！旭っ！！！』

菅原「フッットバせ！！ブロッッッックラッシャーーー！！！！！！！」

『(孝支………)』

なんか、また変な名前付けてるし。

東峰「ン゛ン゛ーーーッッッ」

『旭、ナイスキー！！』

烏野20点
音駒17点

夏合宿からの旭の新技。ブロックの落ち際を狙ったこの技は、昨日の稲荷崎戦でもやった。敢えて崖っぷちにやることで、相手を驚かす。

《サーブは音駒のビッグサーバー黒尾。烏野は一本で切りたいところ！》

ピーッ

西谷「大地さん！！」

澤村「スマンッ(確実にレベル上がってるな…！)」

飛雄とリエーフ君のネット際対決。飛雄の押し込む力が強く、ボールは音駒側に落ちる。

と、その時。

山本「研磨！」

『(研磨君が、素早く動いた！！！)』

今までとは違い、研磨君が山本君からのレシーブをアンダーではなくオーバーで上げ、リエーフ君が打点の高いスパイクを華麗に決めた。

『(相変わらず高いな…)』

灰羽「ッシャアーイ！！」

研磨君のボールコントロールは非常に優れている。今まではそれを発揮する状況をテツ君達が作っていた。でも今、自らその状況を作りに行く様になった。

そう。私達も変わったように

音駒も、3ヶ月前と同じなワケが無いのだ。