阿吽の夫婦〜ゴミ捨て場の決戦〜【ハイキュー！！】【澤村大地】 (ページ1)

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黒ーーお嬢さん。ハンカチ落としましたよーー

黒ーー俺、黒尾鉄朗。3年。よろしくなーー

黒ーー好きな奴、居るんだろ？分かってるよ、そんな事くらい。ただ、どうしても言っておきたかったんだ。このAに対する気持ち。俺は”友達“じゃなくて”異性“としてずっとAの事を想ってたーー

澤「A」

『ん？なぁに？』

隣に立つ大地を見る。

今日は春の高校バレー全国大会3日目。

音駒高校対烏野高校の”ゴミ捨て場の決戦“の日。

ついに、この日がやって来た。

何十年も前から大切に繋いできた。

猫又監督と烏養前監督の大切な絆。

積み重ねた練習試合。

積み重ねた絆の日々。

これは”今“と”昔“を繋ぐ大切な試合。

烏養前監督が引退してから疎遠になっていた。

だけど、武田先生がやって来た。

そしてＧＷ合宿の日。私達は始めて音駒と練習試合をする。選手達のレシーブ力は素晴らしく、さすが”護りのネコ“と言うべきか。

『武田先生には感謝だね』

澤「そうだな」

『………』

私達だけの力でここに立っているわけじゃない。

お父さん。

お母さん。

やっと、ここまで来たよ。

楽しみに見ててね。

『大地。頑張ってね』

澤「おう」

そう言い、優しく頭を撫でる大地。

春高3日目。

いざ、ゴミ捨て場の決戦へ。

音駒高校編、開幕。