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静「Aさんは東郷のどこに惹かれたんでしょうか?」
『自分の力で開拓しようとするたくましさでしょうか。自らが経営のために広告塔になるのは、非常に勇気がいることだと思うんです。でも、ひるまないのが東郷さんの魅力だと思ってます』
お母様の質問に、私は練習通りに話した。隣に座る社長も嬉しそう……?なわけないか。
新田「あのリアリティーショーに出た甲斐があったってことか」
お父様が言う“リアリティーショー”とは、バトラージャパンのこと。一般の美男美女が繰り広げる恋愛リアリティー番組。その六代目のバトラーが社長なのだ。社長のお父様とお母様がゲストとして出ていた。
新田「我々も出るなんて、あれは恥ずかしかった」
『そうなんですね』
静「見られたことは?」
『東郷さんに、見ないでほしいと言われたので、何も知らないんです』
これは嘘。弟達とめちゃくちゃ見てました。
新田「安心しました。お金で近づいてくる人もいるんでね」
『まさか…そんなことありえません』
これも嘘。社長のお金目当てです。ていうか偽装結婚だし。
静「よかったわね、素敵な相手が見つかって」
東郷「ええ、最高の妻になると思います」
『最高だなんて…』
なんか寒気してきた。
静「でも東郷が結婚だなんて信じられませんねぇ」
※執筆中!
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作者名:なな姫 | 作成日時:2023年6月2日 22時