No.3体育祭 前編 3.1 ページ14
悟「はぁ……。何で僕達が雄英の護衛なんかしなくちゃならないわけ？まじ面倒くせぇんだけど」
雄英高校の校門前。大勢のメディアの一番後ろに長身の男達が立っていた。白髪にサングラスの男・五条悟はため息混じりにそう言った。
傑「仕方ないよ悟。夜峨学長と雄英高校の根津校長は古くからの知り合いだからね」
悟にそう言ったのは、夏油傑。彼らは東京都立呪術高等専門学校の教師だ。
悟「つーか、入場審査長くね？」
傑「敵の襲撃受けてるから厳重にしてるのは仕方ない。今年に限っては開催に批判的な声も上がっていたらしいからね」
悟「ふーん。ま、どうでも良いや。Aの活躍が見れれば僕はなんだって良いよ」
傑「そうだ悟。Aのこと、何で私に言わなかったんだい？」
悟「あとで話そうと思ったんだよ。本当は入学式に間に合わせる予定だったけど、狗巻家がうるさくてねー。僕としては頑張った方だよ？」
“褒めてほしいな”と悟は大袈裟に言った。狗巻家は何故かAに厳しくあたる。傑もそれを分かっているから、何も言わなかった。
傑「狗巻家が、Aのことを“忌み子”と呼んでいる。狗巻家の当主が“狗巻には子は二人もいらない”と……」
悟「つっても、自分の子だろ？ホント、術師ってのは面倒くせぇ奴らばっかだな」
傑「あの日。悟がAを見つけていなかったら、あの子は今でも地下室の中だ」
悟「………」
悟は“あの日”のことを思い出していた。狗巻家にある地下室。光が入って来なければ風も通らない。分厚い壁で防音対策もしてあった。
そんな暗い場所に、Aはいた。
悟ーー………、お前、僕と来るか？ーー
ーー……っ、ーー
当時10歳。狗巻家の当主、つまりAとAの兄・棘の父親・狗巻正志は、Aのことを汚物を見る目でAを睨んだ。
悟「棘に会わせたらさ、棘……なんて言ったと思う？」
傑「？」
悟「“会いたかったよ。僕の妹”だってさ。だから棘は、少なからず母親の蘭子さんからAのことは聞かされていたと言う事だ。でも出産直後にあの地下室に入れられた。蘭子さんと一緒に。可哀想な子だよ。だから僕は、Aに少しでも光をあげたいんだ」
傑「そうだね」
二人は雄英高校の門をくぐる。
今日は体育祭。
緑谷「頑張ろうね、狗巻さん」
『しゃけ！』
Aは気合いを入れた。
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エマ - のどぐろ好きww (2022年9月17日 22時) (
レス) @page5 id: bd6d024952 (このIDを非表示/違反報告)
はないかだ(プロフ) - やっぱり狗巻ちゃんに勝って欲しいです！ (2022年9月3日 0時) (レス) @page42 id: 63d1108410 (このIDを非表示/違反報告)
アスト多奈川 - 遅くてごめんなさい！狗巻ちゃんに勝ってほしいです…！ (2022年9月2日 17時) (レス) @page42 id: 3c601836b6 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 夢主狗巻が勝って欲しいです！ (2022年9月2日 6時) (レス) @page42 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
妃瀬(プロフ) - 初コメ失礼します！やっぱし準決で爆豪とぶち当たって欲しいので狗巻ちゃんで！ (2022年9月2日 6時) (レス) @page42 id: 7f2cf0d803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな姫
| 作成日時：2022年7月10日 21時
