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涼介「そうだな。俺は何時でも良いけど……、」
友達と電話をしていた時だった。
涼介「……？」
“もしもし？山田？”
涼介「……っ、」
“おーい、山田？”
突然、左耳が聞こえなくなったのは。
涼介「………」
それは本当に突然だった。何の前触れもなく、急に聞こえなくなった。
片方の耳だけが。
俺は慌てて右耳にスマホをあてる。
涼介「んで、なんだっけ？」
“だから、今度の日曜日。山田ん家で宅飲みするの！何時する？”
涼介「そうだな……。何時にしようか」
良かった。右の方は大丈夫みたいだ。俺はホッと胸を撫で下ろす。季節は11月。もうすぐ14周年を迎える。最近の疲労感は忙しさのせいだ、と思うようにした。
耳鳴りや吐き気、目眩。
すべて、忙しさの………。
裕翔「ヤマ！」
涼介「え、なに？」
裕翔「なに？じゃないよ、いたジャンの撮影！」
涼介「あ、……ごめん、」
呼ばれてることに気付かなかった。俺はゲームを辞めて衣装に着替える。
雄也「ゲームに集中しすぎたか？(笑)」
大貴「山田らしいな！！！」
涼介「はは、……ごめんね裕翔」
裕翔「別に良いけどさ！」
侑李「……」
知念がじっと見てくる。
侑李「涼介大丈夫？」
宏太「このあとの収録辞めるか？」
涼介「あー、大丈夫だよ！気にしないで！」
雄也「気にするわ。そんな真っ青な顔で出られたらファンも心配するだろ」
涼介「……、」
高木くんの言葉に押し黙ってしまう。今朝から体の調子がおかしいんだ。
大貴「病院行ったのか？」
涼介「……。行ってない」
慧「なんで行かないんだよ」
涼介「病院行ったら絶対注射するだろ！」
侑李「出たよ涼介の病院嫌い」
俺は病院が嫌いだ。先端恐怖症で、子供の頃から注射が大の苦手。だから極力風邪引かないように努力してきた。
それなのに
何で、今なんだ。
光「病院行きなさい！」
涼介「嫌だ」
宏太「行け！」
涼介「嫌だ！！」
侑李「今の涼介見たらAちゃん心配するよ？」
涼介「うっ、」
侑李「それでも良いの？？？」
ーーりょーちゃん！ーー
Aの笑顔が脳裏によぎる。あの笑顔が涙に変わるのは見たくない。
涼介「………………。分かった、行くよ」
裕翔「間がすげぇ(笑)」
本当は嫌だった。
でもAの………。
あいつの悲しむ顔を
見たくないから。
「突発性難聴ですね」
涼介「……え、」
嘘、……だろ？
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凛音(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました！次回作のアンケートに答えてきます！ (2023年4月14日 13時) (
レス) @page50 id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - はい！次回作の方も是非読まさせていただきます！！ (2023年4月11日 22時) (レス) id: 94048c48c4 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - 近々執筆開始致しますので、その時はまたご愛読のほどよろしくおねがいします！ (2023年4月11日 7時) (レス) id: cf5c6ec2c3 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！そのように言っていただけて光栄です！プライベートで弱々になる山田涼介が居ても良いんじゃないか！と思い執筆いたしました。次回作はまだ頭の中で構想を練ってる途中です。 (2023年4月11日 7時) (レス) id: cf5c6ec2c3 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 主人公ちゃんと涼介の２人はどうなるのか。またはいつくっつくのかが楽しみで楽しみでしょうがなかったです♪ (2023年4月10日 22時) (レス) id: 94048c48c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな姫
| 作成日時：2023年3月6日 16時
