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慧「Aちゃんって意外とお酒強いんだね」
『そうですね…。強い方だと思います。最初は全然駄目でしたけど』
慧「あはは(笑)俺もだよ」
BEST会の帰り道。伊野尾先輩と並んで歩いている。季節は6月。夏特有の生ぬるい風が私達の間を吹き抜ける。
慧「山田のことなんだけどさ」
『はい、』
慧「Aちゃんがアメリカ行ったあと、ちょっとバタバタしてて忙しくて………。あの手紙も前よりかは来る頻度が少なくなったけど、それでもやっぱりたまに来たりして」
『……、』
慧「本人はいつも“大丈夫”っていうんだよ。突発性難聴ってさ、ストレスからも来るらしくて……。だから、本人は全然感じてないストレスとかあったかも知れない」
『……そう、ですね、』
慧「別にアメリカに行ったことを責めてるんじゃないよ？ただ、………君が居ないだけで、こんなにも山田は弱くなるんだなって思っただけ」
伊野尾先輩の言葉に、小学生の頃を思い出していた。私達が通っていた小学校は高学年になる時にクラス替えがある。その時に涼介と離れ離れになってしまった。
『その時涼介ったら“Aと離れるのやだーーー！！！”って泣き叫んだんですよ。しかも廊下で』
慧「廊下で！？」
『はい。私も離れるの嫌だったけど、涼介のそれで涙引っ込んじゃいました』
慧「そりゃ引っ込むわ(笑)」
そのあと伊野尾先輩と話しながらゆっくり家路に着いた。誰かと話すのはとても楽しいものだ。社会的距離だったり、マスク着用だったり、今は何かと規制がかかっている。
そんな中でのBEST会の参加は、写真を投稿したらまたアンチコメント書かれるだろうな、と思っていた。
『………、伊野尾先輩。私、Twitter辞めようと思うんです』
慧「え、なんで？」
『高木さんと侑李くんと飲みに行った時、写真を投稿したらアンチコメントがあったでしょ？それがまだ引きずってて……。涼介が“アンチコメント辞めてください”と言ってくれたのはとても嬉しかった。でもやっぱり、心の何処かでもうSNS辞めようかなって思ってたんです』
慧「……。そっか、俺はもちろん、JUMPの奴ら全員フォローしてたから寂しいな」
『すみません。こんな相談してしまって……』
慧「ううん！全然気にしないで！アンチコメントはほんとそれだけで心崩れるからね。Aちゃんの決断は大事だと思うよ」
『ありがとうございます』
良かった。伊野尾先輩に話せて。
明日が最後の投稿になる。
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凛音(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました！次回作のアンケートに答えてきます！ (2023年4月14日 13時) (
レス) @page50 id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - はい！次回作の方も是非読まさせていただきます！！ (2023年4月11日 22時) (レス) id: 94048c48c4 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - 近々執筆開始致しますので、その時はまたご愛読のほどよろしくおねがいします！ (2023年4月11日 7時) (レス) id: cf5c6ec2c3 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！そのように言っていただけて光栄です！プライベートで弱々になる山田涼介が居ても良いんじゃないか！と思い執筆いたしました。次回作はまだ頭の中で構想を練ってる途中です。 (2023年4月11日 7時) (レス) id: cf5c6ec2c3 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 主人公ちゃんと涼介の２人はどうなるのか。またはいつくっつくのかが楽しみで楽しみでしょうがなかったです♪ (2023年4月10日 22時) (レス) id: 94048c48c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな姫
| 作成日時：2023年3月6日 16時
