一筋の光 ページ26
友「おっ、来た!おーっす!」
晴「おう」
友「んだよ、ノリ悪いな!」
晴「今はそんな気分じゃねぇよ」
昼休み。学校に行くと昇降口で友樹が待っていた。
晴「んで?俺と話したい女って?」
友「今屋上で待ってもらってる。てか、Aが病気になったって本当?」
晴「………は、病気?」
友「あれ、知らねぇの?なんか志摩って人から野山に電話来て、病気でA休むって言ったんだと」
晴「ふーん」
歩きながらスマホを見る。まだ志摩さんと伊吹さんから連絡はなし。
屋上につくと、一人の女子生徒が立っていた。俺はそいつに近付く。
晴「………んで、俺に話したいことって、なに?」
女子「………、」
晴「友樹、ちょっと外して」
友「はいよ。ドアの外にいるから、終わったら声かけろよ」
晴「………友樹もいなくなったし、話して」
女子「………。私、Aさんが羨ましかったの。だからあの時、変な男にAさんの情報を言って………。九重君のことも教えた。彼女が困れば良いと思って」
変な男……。山下紀之か。
女子「そしたらその男、誰かに電話してこう言ったの。“愛しのAを閉じ込める場所を探しておいてくれ”って。“山小屋か、別荘でも良いな”って言ったの。私、怖くなって逃げちゃったんだけど……。ごめんなさい!」
女子生徒は謝罪した。だが一筋の光が見えた。
“山奥の山荘”
“別荘”
そこらへんを中心に探せば………。
晴「ありがとう。話してくれて」
俺はその女子生徒にお礼を言う。女子生徒は涙目でこう言った。
女子「絶対、Aさんのこと見付けて」
晴「……あぁ」
俺は頷いて、友樹のもとに戻った。友樹は階段のところで待っていた。
友「終わった?」
晴「あぁ。有力な情報だ。これでAを見付けられる」
友「ふーん?良かったな!」
晴「サンキューな、友樹」
友「俺はなにもしてねぇよ」
じゃあ、また。友樹と別れる。俺は学校を出てすぐに志摩さんに電話した。
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蒼炎 - 初めまして、いつも楽しみに更新待っていました。続きがとても楽しみです!これからも更新よろしくお願いします!! (2020年10月11日 0時) (レス) id: 62727f5aad (このIDを非表示/違反報告)
emeraldgreen14(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読んでいます。気になった文章がありました。【◯◯がここに来て24日目。その間、◯◯は山下に暴行は加えなかった。】とありますが、恐らく、【山下は◯◯に〜】かなと思います。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 0828237cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - コメントありがとうございます。全然気付きませんでした。直しておきます! (2020年9月28日 6時) (レス) id: 881b8f28f8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした。。。 (2020年9月28日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 嫌な予感のここの部分 ○○←名前のことを話してると、隊長が慌てて様子で入っ てきた。 これ正しくは隊長が慌てた様子でではないんでしょうか? (2020年9月28日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななこ | 作成日時:2020年9月20日 8時