MIU404 ヤンキー女子高生と理性刑事

改めて。 ページ24

Aが見付からず、あれから３週間経った。俺達は街にある防犯カメラの映像解析を糸巻さんに頼むも、山下らしき人物はうつっていない。

糸「すみません、お役に立てなくて」

志「糸巻さんは悪くない」

糸「………すみません」

糸巻さんは申し訳ない顔をする。スパイダー班を出て、伊吹と会った。

伊「志摩、目の下、クマが酷いぞ」

志「うるさい」

伊「何日寝てない」

志「伊吹どいてくれ」

伊「Aちゃんを無事保護するために、志摩が倒れたらどうするんだよ!」

志「心配するな。俺は倒れないし無理もしてない」

伊「してるだろ!九ちゃんや陣馬さんだって心配してる。みんな、Aちゃんを助けたくて必死なんだよ。もちろん、俺も」

志「………っ、怖いんだ」

伊「志摩?」

志「もし、Aが殺されてたら。もし、Aがこの世からいなくなったら。最悪なことばかり考える。もう、Aを危険な目に合わせないって誓ったのに………っ」

伊「………それだけ、志摩にとってAちゃんは大切な存在なんだね」

志「だから、俺は無理してでもAの情報を探し出さないと」

伊「………そうだな。でも、無茶だけはするな!」

志「お前に言われたくない」

伊吹と拳と拳を合わせた。分駐所に戻ると、陣馬さんがうどんを作っていた。

陣「おーっ!志摩、伊吹、戻ったか!これ食って少し寝ろ!」

九「志摩さんが倒れたら意味ないですからね」


志「………陣馬さん、九重さん、すみませんでした」

陣「良いってことよ!まぁ、気持ちは分かるよ。お嬢を早く助けたい気持ちは俺達も一緒だから。な、九重!」

九「はい」

志「………ところで、隊長は?」

分駐所に、隊長がいないことに気付いた。

陣「桔梗はマメジのとこだ」

志「は?なんでまた」

九「志摩さんがスパイダー班のところに行ってる時に我孫子さんが来たんです。”この捜査は終了だ“って」

志「はぁ!?」

伊「Aちゃんがもう死んでることは確実。探しても意味がないってさ。最低だよな」

陣「それで桔梗はマメジに直接交渉しに行った」

あんのくそマメジ!

桔「みんな聞いて!……あら志摩、伊吹。戻ってたの」

志「はい。ご迷惑おかけしてすみませんでした」

……文字数の関係でページまたぎます………

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