MIU404 ヤンキー女子高生と理性刑事

嫌な予感 ページ20

志摩side


伊「AちゃんにLINE?」


志「あぁ。昼頃迎えに行くって」

伊「俺も迎えに行こー♪Aちゃんをギューって抱き締めるんだ」

志「はいはい」


送信っと………。やっと当番が終わり、帰る準備をしていた。だが、今日は嫌な予感がした。何でかは分からない。

起きたら胸騒ぎがしたのだ。


伊「Aちゃんに会えるなんて、当番もたまには良いなー」

陣「お嬢って酒強いかな」

九「陣馬さん、Aさんはまだ未成年ですよ」

陣「あの子が２０歳になったら一緒に呑もうかなーって」

志「俺はあの子が酒飲みになるとは思えない」


伊「意外と下戸だったり(笑)」


Aは分駐所に光を与えてくれる。アイツをここに連れてきて良かった。

桔「みんな!」

Aのことを話してると、隊長が慌てた様子で入ってきた。

志「どうしたんですか、そんなに慌てて」

桔「テレビつけて!早く!」


九「え、あ、はい」

ピッ、と九重さんがテレビをつける。そこには女性アナウンサーがうつっていた。

アナ「速報です。昨夜未明、２週間前に女子高生誘拐事件で東京拘置所に服役中だった山下紀之容疑者が、逃走しました」

志「…………っ、!」

俺はすぐさまその場を動いた。山下紀之。２週間前、Aを誘拐した犯人。そいつが東京拘置所から逃げた。

嫌な予感が、当たった。

伊「志摩待て!落ち着け!」

志「落ち着けるわけないだろ!Aの身に危険がせまってるんだ!」

陣「まずはお嬢の居場所を確認しろ!」

伊「Aちゃんは晴人の家に泊まってる。昼頃迎えに行く予定だ」

桔「晴人君に電話!」

九「はい!」

志「くそっ!」

何やってるんだ、俺は!壁に頭を打ち付ける。伊吹も落ち着かない。Aの身に危険がせまってる。

九「………、電話、繋がりません」

桔「何故!」

九「多分、いや、おそらくゲームしてるかと」

陣「ったくアイツは!」

桔「志摩!伊吹!今すぐ晴人君の家に行きなさい!Aを保護するのよ!」

「「はいっ!」」

志「行くぞ伊吹!」

伊「合点承知の助!」

待ってろ、A!頼む、無事でいてくれ………っ!

あの時と……。→←迎え

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