喜多見チーフとの日常

●嫉妬 ページ7

『あ、夏梅さん、それそこでお願いします』

蔵前「分かった！」

徳丸「Aちゃん！これは！？」

『それは、………そうですね、窓際にお願いします』

今日はMERのみんなでAさんのお店に来ている。明後日のグランドオープンに向けての準備をしているのだ。

音羽「冬木先生、そこズレてますよ」

冬木「すみません」

ミン「音羽先生、なんだか楽しそうですね」

弦巻「確かに。いつもより表情も柔らかい気がする！」

喜多見「ほら！ミンさんに比奈先生！雑談してないで手を動かしてください！」

ミン／弦巻「「はーい！！」」

チラッと音羽先生とAさんを見る。確かに、前より2人の空気………いや、音羽先生の周りが柔らかくなった気がする。

Aさんとのわだかまりが解けたのか。それとも、音羽先生が自分の事を全て話し謝罪して、Aさんの許しが得たのか。

どちらにせよ、ちょっといけ好かんな。

音羽「Aさん、その荷物私が持ちます」

『ありがとうございます、音羽さん』

音羽「いえ」

喜多見「音羽先生、俺が持ちますよ」

音羽「それではチーフはあっちの荷物お願いします」

喜多見「………、」

何故だ。何故俺は音羽先生の指示に従ってるんだ。Aさんは俺の奥さんだぞ。まぁそりゃあ。あの2人の悲しい関係を知ったら分からんでもない。

だがしかし！！

音羽「すみません」

『いえ、こちらこそ』


距離が！！近いんだよ！！！


徳丸「なんか喜多見チーフの顔が怖くないッスか？」

冬木「きっと、音羽先生に嫉妬してるんですよ」

徳丸「なーる！！」

ミン「でも自分の奥さんだから嫉妬する必要ないと思いますけど」

蔵前「男には男の事情があるのよ」

弦巻「要するに子供って事ですね」

なんか夏梅さん達がよく分からない会話をしてるが気にしない。


俺は今、物凄く怒っている。


蔵前「じゃあAちゃん、お店楽しみにしてるね！」

『はい！手伝ってくれてありがとうございました』

お店の前で皆さんと別れる。Aさんの右手を握る。

『皆さん、良い人達ですね』

喜多見「ですね」

『……幸太さん？怒ってます？』

喜多見「怒ってますよ？」

『何でですか？』

喜多見「何ででしょうね？」

少し子供っぽいが。

喜多見「今日は寝かせませんよ？」

『えぇ！？』

Aさん。俺だって男なんですから。

覚悟しておいてくださいね？

※りゅーこさんからのリクエストです！ありがとうございました！

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