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澤「A、帰るぞ」
『待って大地』
最後の窓閉めとかの確認も終わり、大地と一緒に体育館を出る。靴を履き、立った次の瞬間。足がもつれて倒れてしまう。
『………っ、』
澤「っと………大丈夫か？」
『あ、ありがとう………』
大地の厚い胸板が私を支える。大地は私を抱き上げ、下に下ろした。
澤「全く。小さい頃と変わらないな」
そう言い、優しく頭を撫でる。
澤「帰るぞ」
『うん』
大地の右手と私の左手が繋がる。大きな手。頼もしい手。でもこの手で相手の強烈なサーブをレシーブし、この頼もしい背中で仲間を鼓舞する。
澤「何見てんだ？」
『ん？大地が格好良いなって』
澤「格好良い？俺が？」
『うん』
澤「そう言うAも可愛いよ」
『えー？そうかなー』
澤「あぁ。初めて会った時から変わらない。可愛くて、誰に対しても優しくて、困っている人が居れば手を差し伸べる」
『大地だってそうだよ。いじめられていた私を守ってくれたその背中の大きさは、小さい頃と変わらない。ほら、キャンプ場で迷子になった時あったじゃない？』
澤「あったあった(笑)」
『その時さ、大地が泣いてる私の手をずっと握っていてくれてたの、今でも覚えてる』
迷子になったあの日。近くの小屋で大地と2人でお母さん達が来るのをずっと待っていた。私は不安で不安で、ずっと泣いていた。でも大地は………
澤ーー大丈夫。大丈夫だ、A。俺が側に居るーー
そう言いながら、ずっと私を抱き締めて手を握っていてくれていた。
そう
お母さんとお父さんが亡くなったあの時みたいに。
次の日に警察の人が見付けてくれて、私達は無事それぞれの両親と再会出来た。
『今思えば、不安な時や悲しい時って、いつも隣に大地が居るのよね』
澤「A………」
『だから………大地と出会えて本当に幸せ』
澤「………俺の方こそ。Aに出会えて幸せだ」
大地と見つめ合う。
そして私達は
お互いの唇を重ねた。
『春高、頑張ろうね』
澤「あぁ」
星達がキラキラ輝く寒空の下
私達は、これから過酷な戦いになるであろう“ハイステージ”に
期待と少しの不安を胸に
目の前の試合の勝利を誓った。
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彩(プロフ) - 続きを気長に待ってます!!!!!!!!!!!!!!!!!大好きです！ (2021年10月19日 5時) (
レス) @page40 id: aa405bd823 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - Momoka_SayYouさん» コメントありがとうございます！ずっとうずうずしてたのですね(笑)お待たせしてすみません。←これからもご愛読よろしくお願いします！ (2021年7月16日 20時) (レス) id: 777f653334 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - ベリルさん» コメントありがとうございます！告白して付き合うなら、ここしか無いと思ったので伊達工練習試合編の後にしました！これからもご愛読よろしくお願いします！ (2021年7月16日 16時) (レス) id: 777f653334 (このIDを非表示/違反報告)
Momoka_SayYou(プロフ) - ずっと読んでました！いつ告白するか、いつ付き合うのか！ずっとうずうずしてたけどやっと付き合った！これからも楽しみにしてます！ (2021年7月15日 22時) (レス) id: 379952cc07 (このIDを非表示/違反報告)
ベリル(プロフ) - くっついた！くっついた！やっと付き合ったぁぁﾋﾔｧｧｧｧ！(*>∀<*)むっちゃドキドキしました！好きです！続きを全裸待機してますんで、ななこさんのペースで更新頑張ってください！ (2021年7月15日 22時) (レス) id: fed991a825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年7月8日 18時
