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『はぁ、はぁ、はぁ………っ！！』
あと少し。
あと少しで宇髄邸だ。最終選別で六人の鬼に会ったが、問答無用でAに襲いかかってきた。
一刻も早く帰りたいのに、体中痛くて足が重い。支給された隊服ですら重く感じる。善逸と別れたあたりからどっと疲れが増してきた。
『(日が暮れる………。師範………雛鶴さん、まきをさん、須磨さん……)』
こんなにも、あの4人が恋しいと思うなんて。
あの角を曲がれば、宇髄邸だ。
足が早まる。
『っ、！！』
石に躓き、転びそうになった次の瞬間。
ガシッ
『？』
Aは誰かに受け止められた。
厚い胸板。逞しい二の腕。
そして
宇「よく生きて戻った！！！！」
『………し、はん………？』
ずっとずっと、会いたかった己の師範。Aの両目から、堪えていた涙が溢れた。
『……っ、師範！師範！……っうわぁぁぁ！！』
優しく抱き締める宇髄。その様子を、塀の上から3人の嫁が見守っていた。
ーー十五日後ーー
『師範！来ましたよ！』
宇「おー。やっと来たか」
”待ちくたびれたぜ“と言いながら徐に立ち上がる宇髄。門の外には、袈裟に風鈴を沢山つけ、ひょっとこの面をした風変わりな人物が立っていた。
宇「久しぶりだな、銅本さん」
銅「久しぶりだな宇髄。この子の刀をうってきた早速見てくれ」
宇「相変わらず派手だな！中に入れ！」
”銅本“と呼ばれた人物は宇髄邸の奥の間に入る。風呂敷の中は銅本がうったAの二本の日輪刀。日輪刀は別名”色変わりの刀“と呼ばれ、持ち主によって色が違う。
銅「さぁ抜いてみなさい」
『はい………っ』
恐る恐るAは刀を抜く。その様子をじっと見つめる宇髄と銅本。
『色が………変わった………』
宇「片方は橙色で片方は赤色か！派手だな！」
銅「橙色はお前と同じだな」
宇「そうだな！」
Aは2人の言葉を聞き、刀を大事そうに抱き締めた。
雛「天元様。Aちゃんの隊服が今しがた届きました」
宇「そうか！」
宇髄は雛鶴から隊服を受け取り、Aに渡す。
宇「着てみろ」
『はい………』
これを着れば、自分は”鬼殺隊“に。
宇髄と肩を並べる日が………。
『い、いかがでしょう？』
宇「派手に似合うな！」
『本当ですか？』
宇「あぁ！これでお前も、立派な鬼殺隊員だ！」
『師範……っ！！』
宇「泣き虫なのは変わらねぇな……」
宇髄はAの頭を優しく撫でた。
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のん(プロフ) - すいません！ありがとうござます！はい、応援します！😊 (2022年1月31日 0時) (
レス) id: bb06d3246b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - のんさん» いえいえ。ご指摘ありがとうございますm(_ _)mそうか。炭治郎って意外と身長低いんでしたっけ。訂正します！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年1月30日 22時) (レス) id: f3c05740c2 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 炭治郎より身長が低いなら165�僂茲蠶磴い鵑犬磴覆い任垢�？きつく聞こえたらすいません🙇♂️物語とっても面白いです！応援してます！ (2022年1月30日 21時) (レス) @page4 id: bb06d3246b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます！私も「努力型の主人公少ないな」と思い、書かせていただきました！そう言う風に言ってもらえるなんて光栄です！励みになります！これからも応援よろしくお願いしますm(__)m (2022年1月11日 8時) (レス) id: 16884066e2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から夢主がチートな小説が多くて『なんか同じようなのばっかでつまんないなぁ』と思ってたんですけど、この作品は頑張って努力してだんだん強くなってく(努力が報われた)なっていてめっちゃ好きです！！、、、、、いい作品に出会えてよかった(๑´ω`๑) (2022年1月11日 5時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年12月16日 3時
