11.1〜那田蜘蛛山編〜 ページ25
雛「準備は良いですか？天元様。Aちゃん」
宇「おう」
『はい！』
ある日の昼下り。Aと宇髄達は宇髄邸の中庭にある大きな木の下にいた。二人は向き合い、竹刀を構える。
宇「………」
『………』
雛「それでは、………始め！！」
雛鶴の号令と共にAは前に出る。宇髄も同じく前へ。竹刀と竹刀がかち合う音が辺りに響く。その様子を固唾をのんで見つめる宇髄の三人の嫁。
Aが目を覚ましたあと、Aは宇髄に“全集中の呼吸の常中を教えて欲しい”と頼んだ。宇髄はそれを受け入れ、1週間Aに付きっきりで教えていた。
宇「(最初の頃に比べたらホントに成長したな。………いや、成長せざるを得なかったか。“鬼”も“鬼殺隊“も知らなかったごく普通の女だったのに………)」
ーー私が家族を……殺したようなものです……！！私が……っ、私が、稀香を持っているせいで……！！ーー
Aが目を覚ましたあの日。Aは”稀香“と言う特殊な血のせいで家族を殺したと言った。宇髄はそれを全否定した。
宇ーーそれは違う。良いかA。例えその血を持っていたとしても、お前が家族を殺した理由にはならねぇ。お前の家族は”鬼“が殺したんだ。それを忘れるなーー
宇「(まさか自分から常中を教わりたいなんて言いにくるとは……。時期が来たら教えようと思ってたのにな。全く、ガキの成長は早ぇなぁ………)」
『っ、スキあり！！』
宇「させねぇ！！」
『えっ！？………わぁっ！！』
バシンッッ
雛「一本！勝者:天元様！！」
宇「はっはっはっ！まだまだだな、A！！」
宇髄は地面に倒れているAに手を差し伸べる。
『悔しいです。あともう少しだったのに………』
宇「俺から一本取ろうなんざ100年早ぇんだよ！！」
雛「でも本当にあと少しだったわよ」
須「そうですよ！成長しましたね！Aちゃん！」
ま「この調子で頑張りな！」
三人の嫁にそう言われ、Aは元気良く返事をした。
鴉「カァー！カァー！轟A！緊急ダ！カァー！」
『……っ、！！』
宇「………」
鴉「合同任務ダ！那田蜘蛛山二向カエ！那田蜘蛛山二向カエ！」
『合同任務………』
宇「那田蜘蛛山………」
久々の任務に
Aは何故か嫌な予感がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 866人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「鬼滅の刃」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん(プロフ) - すいません！ありがとうござます！はい、応援します！😊 (2022年1月31日 0時) (
レス) id: bb06d3246b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - のんさん» いえいえ。ご指摘ありがとうございますm(_ _)mそうか。炭治郎って意外と身長低いんでしたっけ。訂正します！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年1月30日 22時) (レス) id: f3c05740c2 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 炭治郎より身長が低いなら165�僂茲蠶磴い鵑犬磴覆い任垢�？きつく聞こえたらすいません🙇♂️物語とっても面白いです！応援してます！ (2022年1月30日 21時) (レス) @page4 id: bb06d3246b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます！私も「努力型の主人公少ないな」と思い、書かせていただきました！そう言う風に言ってもらえるなんて光栄です！励みになります！これからも応援よろしくお願いしますm(__)m (2022年1月11日 8時) (レス) id: 16884066e2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から夢主がチートな小説が多くて『なんか同じようなのばっかでつまんないなぁ』と思ってたんですけど、この作品は頑張って努力してだんだん強くなってく(努力が報われた)なっていてめっちゃ好きです！！、、、、、いい作品に出会えてよかった(๑´ω`๑) (2022年1月11日 5時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななこ
| 作成日時：2021年12月16日 3時
