澤村大地side ページ41
澤ーーあっ………すまん！！ーー
ーー………っ！！ーー
澤「何をやってるんだ、俺は………」
あのあと俺は家に帰り自分がやった行為を猛反省していた。Aの部屋でテスト前恒例の３年生の勉強会が終わったあと、Aと２人きりになった。
その時に、Aが何故か泣いた。
俺はその涙が綺麗で
思わずAの右頬に軽く触れるだけのキスをしてしまったのだ。何をしてるんだ俺は。
穴があったら入りたい。
澤「………、でも、嫌がらなかったってことは、期待しても、……良いんだよな」
そうなのだ。Aは俺がキスをしたあと、顔を真っ赤にして俯いてしまったのだ。これは肯定と取るべきか否定と取るべきか。どっちか分からないが、肯定だったら良いなと思う反面、否定だったらショックだと思う自分も居る。
幼馴染と言う関係性上、それを超えるには相応の勇気が居る。簡単ではないのだ、幼馴染を超えるとことは。
さっきの行為は、多分焦りだ。聞いてしまったんだ、偶然。Aとスガの会話を。
ーーなんならさ、俺と付き合ってみる？ーー
スガが、Aに好意を抱いていたなんて知らなかった。その声は真剣な声だった。いつものスガじゃなかった。それだけAに本気だってことだ。
澤「はぁ………」
仰向けになり、ため息を吐く。まぁスガとAはハッキリ言ってお似合いだと思う。仲良いし、趣味も合うみたいだし。
でも。
Aを取られたくない。Aは俺のものだ。
そう思う自分が居る。“嫉妬”が俺の心を黒くする。
行けない。あともう少しで東京遠征だ。
俺は自分の頬を勢い良く叩く。
澤「しっかりしろ、大地。こんな邪な気持ちで東京遠征に行けば何も身に付かないだろ」
そう、自分に言い聞かせる。
明日は普通にAと接しよう。普通に会話をしよう。
こんな邪な気持ち、どっかに行け。
消えてなくなれ。
俺は布団に深く潜り、目を固く閉じた。
だが
少しずつ少しずつ
俺の心は“嫉妬”によって蝕まれていく。
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麦茶(プロフ) - 烏野側にいますよ 青葉城西側には沢山の応援の人がいました (2021年5月4日 6時) (
レス) id: 39efbca927 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 烏野側ですね。 (2021年3月7日 11時) (レス) id: 55b8ad3b21 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます！読者の方に少しでも多く読んでいただきたいので、一日２、３話は更新しようと思ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 16dfd1745e (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 続々編おめでとうございます！いつもたのしく読ませてもらってます。更新頻度が高くてちょっぴり嬉しいです^^* (2021年3月6日 20時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年3月6日 17時
