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ーー負けないで！！大地！！ーー
澤ーー一本で切るっ！！ーー
ーーブチ抜けぇぇぇ！！！ーー
『…………、』
インターハイ宮城県予選６月４日月曜日。
３日目。
私達は普通に登校して、普通に授業を受けていた。隣の席に座っている大地も何処か上の空で。私は窓から見える青空をただぼーっと見つめていた。ふ、と大地の２つ後ろの席に座る孝支をみると、孝支もまた上の空で授業を聞いていた。
多分、日向君や影山君、旭、夕、龍、月島君に山口君。力達。潔子もそうだろう。みんながみんな、「何で負けたんだ」「何で自分はここで授業受けてるんだ」とそう思っているかもしれない。
「ーーーで〜あるから〜〜、ここは〜〜」
先生の授業を始めて、聞き流した。
今頃、青葉城西高校と白鳥沢学園高校が全国をかけて戦っている。
そんな事を思いながら、私は机に突っ伏した。
キーンコーンカーンコーン……
澤「A、飯……」
『ごめん。潔子と食べるから………』
大地にそう言い、教室を離れる。いつもは大地や孝支、旭とベランダでお昼を食べる。だけど今日は、潔子と大事な話しがある。
『あ』
山「……どーも」
部室に行く途中、偶然山口君と会った。山口君もやっぱり覇気がない。
山「あの………」
『ん？何？』
山「………、大地さんは、春高に行くって言ってました」
『そうだね』
山「Aさんは？」
『………、』
山「……春高、行きますか？」
『私は………』
山「俺、Aさんからリストバンド貰った時、ホントに嬉しかったんです。今までそんな事無かったから。田中さんが右腕突き出した時も、菅原さんが右腕突き出した時も、凄く羨ましかった。その反面、悔しかったんです。このリストバンドの意味を全然成し遂げてないって。多分、ツッキーも同じだと思います」
『山口君……』
そんな風に思ってくれていたなんて。日向君や影山君と違い、常識人でしっかり者。大地よりも少し高い身長だけど、秀でた物がなくて１年生の中で唯一スタメンじゃない山口君。
『ありがとう、山口君。３年生で昨日話したの。春高までどうするかって。そしたら皆残るって言ってた。私ももちろん残るよ』
山「本当ですか！？」
山口君が嬉しそうに笑った。私もそれにつられて笑う。春高予選は8月。敗戦に浸ってる余裕は無い。
私も、自分の仕事をしなければ。
その為にはまず潔子と相談だ。
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麦茶(プロフ) - 烏野側にいますよ 青葉城西側には沢山の応援の人がいました (2021年5月4日 6時) (
レス) id: 39efbca927 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 烏野側ですね。 (2021年3月7日 11時) (レス) id: 55b8ad3b21 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます！読者の方に少しでも多く読んでいただきたいので、一日２、３話は更新しようと思ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 16dfd1745e (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 続々編おめでとうございます！いつもたのしく読ませてもらってます。更新頻度が高くてちょっぴり嬉しいです^^* (2021年3月6日 20時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年3月6日 17時
