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あの後、ミーティングが終わってコーチがご飯を奢ってくれた。みんな、泣きながら箸を進めた。
食べなければ。力がつかない。
走ったりとか跳んだりとか筋肉に負担がかかれば筋繊維が切れる。
それをご飯食べて修復する。そうやって筋肉がつく。
そうやって
強くなる。
居酒屋のおばさんが作る料理はとても美味しかった。美味しくて美味しくて、涙が出た。止まらなかった。
『美味しかったね』
澤「そうだな」
大地と２人、並んで歩く。歩く速さはいつもより少し遅い。大地は両手をジャージのポケットにいれたまま。何も言わず、何も喋らず黙って歩いた。
私が何も言わないことに戸惑ってるんだろうな。確かに悔しかったよ。悔しくて悔しくて、今でも涙堪えるのに必死なんだよ。
きっと大地だってそうだ。大地の方が余計悔しいだろう。
『ねぇ大地』
澤「……ん？」
『家、寄ってかない？』
澤「え？」
『別に何かある訳じゃないけどさ、だけど今は大地と２人で居たいんだ』
澤「………、」
『ダメ、かな』
澤「………分かった」
『よしっ！じゃあ行こう！』
そう元気に言って、大地の手を引く。大地は驚いた顔をして、私にされるがままに引っ張られる。
『ただいまー』
澤「………お邪魔します」
アパートに帰り、部屋の電気を付ける。お父さんとお母さんの写真に手を合わせ玄関で突っ立っている大地を手招きする。
『なに遠慮してんのよ。いつも来てるじゃない』
澤「あ、いや………」
ぎこちなくソファに座る大地。私はその横に座る。
少しの沈黙。
それを破ったのは
大地の嗚呼だった。
澤「……っ、！A、……っ」
『大地……っ！！』
今まで堪えていた涙が、また溢れてきた。
それは止まらず、どんどん溢れてくる。
何で負けたんだ。
やっぱり私達には全国は敵わないんじゃないか。
一瞬、そんな事を過ぎってしまった。
宮城には青葉城西以上の強者が居る。
それを倒せなきゃ全国には行けない。
全国へ行ったらまた強い高校が居て
その高校と当たればまた負けてしまうかもしれない。
澤「もっと、強くなるぞ……！！」
『うん。そうだね……』
全国に行くには
強くならなければ。
改めて大地と共に
心に誓った。
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麦茶(プロフ) - 烏野側にいますよ 青葉城西側には沢山の応援の人がいました (2021年5月4日 6時) (
レス) id: 39efbca927 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 烏野側ですね。 (2021年3月7日 11時) (レス) id: 55b8ad3b21 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます！読者の方に少しでも多く読んでいただきたいので、一日２、３話は更新しようと思ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 16dfd1745e (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 続々編おめでとうございます！いつもたのしく読ませてもらってます。更新頻度が高くてちょっぴり嬉しいです^^* (2021年3月6日 20時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年3月6日 17時
