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何かないかな……流れを変える何か。
一本。ほんの少しの空気を変える一本を……！！
『(何か……っ！！)』
滝「こういう時は声だ声！！とりあえず声出しとけ！！ほら、Aちゃんも！！」
『え、私も！？』
滝ノ上さんが先ほど即席で作った応援グッズを渡される。
滝「行け行け烏野」
嶋「押せ押せ烏……」
滝「おい最初は“行け行け”だろ。合わせろよ！」
と、烏養監督が私たちを見た。視線の先には
『(嶋田さん？)』
ピーーーッ
タイムアウト終了。
その後、日向君のスパイクが見事金田一君にブロックされるも、金田一君のタッチネットで烏野に１点追加された。
これで日向君が後衛に下がる。そして日向君のサーブ。
青葉城西１９点。
烏野１７点。
嶋「ここでミスったら青城は２０点の大台……！！……で、チビ助のサーブかぁぁ！！いや決して疑ってるワケじゃないが。頼む入れてくれよォォォォ！！」
『嶋田さん！アレ…』
嶋「え？」
日向君の代わりに
山口君！？
『山口君が………ピンチサーバー……？』
どう言うこと？烏養監督。確ピンチサーバーは流れを変えたい時とか逆に勝ってる側が更に点差を付けたい時に投入される選手のことだけど。
もしかして。山口君のジャンプフローターサーブに期待してる？でも嶋田さんはマグレ当たりだって言ってた。烏養監督、その“マグレ当たり”でさえ欲しいってことか。
無回転が打てればラッキー。無回転じゃなくても未知のピンチサーバーが出て来たってだけでいくらか相手のプレッシャーになる。流れ変える可能性だって有り得るかもしれない。
『(山口君、頑張って！！)』
山口君が日向君に代わってコートに入る。緊張が、こっちまで伝わってくる。
菅「山ぐーち！！」
菅西縁木「一本ナイッサーブ！！」
『あはっ何それ』
４人の面白い掛け声に、山口君は落ち着いた。でもやっぱり緊張しているみたいで、ボールを落としてしまう。
『(頑張れ。山口君)』
君なら大丈夫だよ。
ピーーーッ
山口君のジャンプフローター！！
入れっ！！
『っ！！』
山口君のサーブはネットに当たり、そのネットを越えることはなく、静かに烏野側のコートに落ちた。
青城が２０点台に乗った。
『山口君……』
澤「山口！！次、決めろよ」
大地……。
山「ハイ！！」
今の一本で、烏野の空気が一気に変わった。
あぁ。私の幼馴染は
なんてこう格好良いんだろう。
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麦茶(プロフ) - 烏野側にいますよ 青葉城西側には沢山の応援の人がいました (2021年5月4日 6時) (
レス) id: 39efbca927 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 烏野側ですね。 (2021年3月7日 11時) (レス) id: 55b8ad3b21 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます！読者の方に少しでも多く読んでいただきたいので、一日２、３話は更新しようと思ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 16dfd1745e (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 続々編おめでとうございます！いつもたのしく読ませてもらってます。更新頻度が高くてちょっぴり嬉しいです^^* (2021年3月6日 20時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年3月6日 17時
