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あのあと私達は一旦学校に戻り少し部活をやって、今は大地と共に帰宅中。大地の右隣。少し間を空けて歩く。それが、私たちの距離。
澤「今日寄ってくからな」
『うん。いつもありがとう、大地』
澤「これくらい当然だ」
私の両親は、３年前、交通事故に合った。相手は飲酒運転をしていて、スピード超過の事故だった。両親は打ち所が悪かったらしく、即死。
当時中学３年生だった私は、男子バレー部のマネージャーをしていた。全国に向けて気合も充分だった。部活が終わって、帰る支度をしている時だった。
ーー神崎さん！！病院から電話が………っ！！ーー
ーーご両親が、事故に合ったそうで……っ！ーー
そのあとのことは、よく覚えていない。ただ、先生の車の中で、大地が私の手をしっかり握っていた事だけは、覚えている。
ーーA、大丈夫だ。大丈夫、大丈夫、俺がいるーー
ーー俺がAのこと守ってやるからーー
お葬式の日は、何故か泣けなかった。みんなが帰ったあと、大地は私の事をずっと抱きしめてくれていた。中学卒業までは大地の家にお世話になって、高校生になると大地の家の近くにあるアパートで一人暮らしを始めた。
最初は慣れなかった一人暮らしも、今は慣れたものだ。孝支や旭、潔子が入れ代わり立ち代わり部屋に遊びに来る。
後輩の龍と夕、力たちもたまに遊びにやって来る。
『ただいまー』
澤「お帰り＆お邪魔します」
『何それ(笑)』
２人で笑いながら靴をぬぎ、ドアを開けて部屋の中へ。白と水色を貴重とした部屋。出窓のところには両親が２人揃ってる写真とお線香。
大地はソファに鞄を置いて、真っ先にそこへ行き、両親に手を合わせた。私もその隣で手を合わせる。
今日合った事、今の気持ち。お父さんとお母さんに会いたい気持ち。大地がいるから大丈夫だよ、と言う気持ち、全部。
ふ、と目を開けて大地を見る。大地は固く目を閉じて手を合わせていた。「いつも何言ってるの？」と聞くと「お前には秘密」とはぐらかされる。
『今日はありがとう』
澤「おう。あ、母さんがたまには家に来いって」
『あはは(笑)じゃあ、明日寄って行こうかな』
澤「そうしてくれ」
そう言いながらドアノブに手をかける大地。「あ、そうだ」って言いながら振り向く。
『なぁに？』
澤「あまり一人で抱え込むなよ」
『……分かってるよ。ありがとう』
私の頭を撫で、大地は帰った。この胸が高まる気持ちを、私はまだ知らない。
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K2AYEのE - え、、すごい、ハイキューの方とつながってたの、、めっちゃびっくりしました (2021年4月24日 19時) (
レス) id: 64517bd580 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 舞香さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2021年2月13日 22時) (レス) id: a10711b858 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 2人の距離感めっちゃ好きです！応援してます！！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年2月6日 21時
