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龍「ナイス日向！！」
日向君のスパイクが決まった。旭はそれを黙って見つめる。
旭「………思うよ」
『旭？』
旭「何回ブロックにぶつかっても、もう一回、打ちたいと思うよ」
『………』
西「それならいいです。それが聞ければ、十分です」
そうだよね、夕。私は夕の背中を見る。低い身長からは計り知れない、大きい背中。頼もしい、背中の守り。夕が居るだけで、どれだけ安心感が違うか。
旭が居るだけで、どれだけ決定打が違うか。
「そこのロン毛兄ちゃん、ラスト頼む！！」
町内会チームの１人・森さんからラストを託された旭。旭は戸惑いながらもボールに向かって走る。
影「止めんぞ！！」
月「命令しないでくんない」
龍「本気で行くっす旭さん！！」
向こうは一番ブロックが高いメンバー。でもこっちは３枚ブロックを打ち抜けるパワーとタッパーがある旭と、後ろには頼もしい守り・夕が居る。
ーーもう一回、打ちたいと思うよーー
行け。行け、旭。
高くジャンプして、スパイクを打つ。が、影山君、月島君、龍にブロックされ、ボールはコートへ落ちる。
落ちるスレスレに、夕が入って来た。そしてまたボールは空へ。
西「だからもう一回、トスを呼んでくれ！！エース！！！」
掌一枚。厚さ約２cm。おそらく夕は、同年代の子たちと比べてもひと回り小さな手。このボールと床の間のたった”２cm“が、旭の……エースの命を繋いだ。
ボールが上がった先は孝支の方へ。レフトには旭が居る。バックには嶋田さん。トスを上げるのは、レフトからのオープンが一番確実。
でも、孝支も迷ってるんだろうな。
影「菅原さん！！！」
『(影山君？)』
影「もう一回！！決まるまで！！！」
月「ドＳだねー、王様」
影「ア！？」
もう一回。
苦しい時やレシーブが乱れた時、ラストボールを託されるのがエース。だから比較的に旭や、同じポジションの龍に負担はかけてしまう。
旭。何を考えてるの？
旭、もう大丈夫だよね。
バレーボールはひとりで戦うんじゃない。
６人揃って始めて“バレーボール”なんだよ。
だからーー……
菅「嶋田さ」
旭「スガーーーーーッ！！！」
あぁ。
旭「もう一本！！！」
ネットから少し離した高めのトス。孝支が何本も何本も上げて来た、旭の得意なトス。
頼もしい背中の守り。
旭の為の一番打ちやすいトス。
お帰り、エース。
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K2AYEのE - え、、すごい、ハイキューの方とつながってたの、、めっちゃびっくりしました (2021年4月24日 19時) (
レス) id: 64517bd580 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 舞香さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2021年2月13日 22時) (レス) id: a10711b858 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 2人の距離感めっちゃ好きです！応援してます！！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年2月6日 21時
