及川徹の想出 ページ16
及川Side
あれは確か、去年の冬。毎週月曜日は部活がオフのため、俺は学校終わりに岩ちゃんとゲーセンに遊びに来ていた。
及「ウェーイ♪岩ちゃんに勝ったー♪」
岩「クソ及川！マジタヒね！」
及「えーっ！？聞こえない！なーんも聞こえなーい！」
太○の達人をやって、何回か岩ちゃんに勝ち、上機嫌でゲーセンを出ようとしたその時だった。
彼女を見かけたのは。彼女は泣いていた。しんしんと降る雪の中で。手袋もしないで、その真っ赤になった小さな手に自分の息をかけて、泣いていたんだ。
及「ちゃんと手袋しないと、しもやけになっちゃうよ？」
『……え、』
そう言うと、彼女は驚いた顔をした。
それが、彼女・神崎Aちゃんとの出会いだった。Aちゃんは烏野高校男子バレーボール部のマネージャーで、俺達もバレー部の部員だからなのか、俺たちは何故か気が合い意気投合。岩ちゃんもAちゃんのとこを気に入って、たまに３人で遊びに行くこともあった。
仲良くなって数週間が過ぎた。
及「ねぇねぇ、何であの時泣いてたの？」
『え？』
及「ほらっ！俺達の記念すべき出会いの日！Aちゃん、寂しそうに泣いてたじゃん？」
岩「クソ川！直球すぎんだろ！！」
及「いったー！」
何も殴らなくても！！
『………、ちょっと、幼馴染とケンカしちゃって』
「「幼馴染？」」
Aちゃん曰く、幼馴染の子と喧嘩したらしい。というのも、幼馴染君が自分以外の女の子と仲良く話してるのが嫌なんだとか。それで幼馴染君にそのことを話したら、大声で怒鳴られた。それで喧嘩した。
『昔はそんな事思わなかったのに、最近自分の気持ちが良く分からなくて』
「ごめんね。会ってまだ日も浅いのに」と謝るAちゃん。そんな事ないのにな。
俺だったら、君のこと、大切にするのに。
及「Aちゃん。俺、君のこと好きだ」
『え？』
岩「おい、及川」
及「付き合ってください」
『ごめんね。徹君』
「あの人しかいないの」そう切ない声で言った。振られたのか、俺。あーあ。多分俺の”真剣な恋“だったのにな。
岩「クソ川、何やってんだ」
及「あ、岩ちゃん」
ラインを見返してると岩ちゃんがやって来た。火曜日、烏野と練習試合がある。
岩「女々しいことしてんな。帰るぞ」
及「岩ちゃんは俺のお母ちゃんですか」
岩「ぶん殴るぞ」
いつものやり取り。
ちゃんと笑えるだろうか。
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K2AYEのE - え、、すごい、ハイキューの方とつながってたの、、めっちゃびっくりしました (2021年4月24日 19時) (
レス) id: 64517bd580 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 舞香さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2021年2月13日 22時) (レス) id: a10711b858 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 2人の距離感めっちゃ好きです！応援してます！！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年2月6日 21時
